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日本臨床歯周病学会第34回年次大会 開催される

火. 12 7月 2016

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7月9日(土)、10日(日)、アクロス福岡(福岡市中央区)において、日本臨床歯周病学会第34回年次大会が開催された(大会長:木村英隆氏・福岡県開業)。「歯周治療 成功の鍵—再生療法Step by Step—」をメインテーマに、歯周組織再生療法の第一人者であるDr.アントン・スクーリアン(スイス・ベルン大学)による特別講演や、台湾歯周病学会(TAP)姉妹提携10周年記念講演、米国歯周病学会(AAP)会長講演など、国際色豊かで、かつ臨床的なプログラムが組まれた。

歯科医師・歯科衛生士シンポジウムでは、鈴川雅彦氏(広島県開業)が歯周組織再生療法を基礎的な切り口から解説。再生とは、生体を構成する同一の細胞や組織が形成されることで、非吸収性の移植材を用いると“修復”になること、歯肉移植による歯周組織再生は現時点では困難で、仮性ポケットを作りやすいことなどを列挙。今後はサイトカイン療法や細胞移植治療に期待したいとまとめた。次に、瀧野裕行氏(京都府開業)は再生療法における歯肉のマネジメントをテーマに、専門性をもった歯科衛生士が治療計画の段階からかかわることの大切さを説いた。最後に白石和仁氏(福岡県開業)は、エビデンスを理解し、患者の同意を得たうえで、あえての行動によってチャレンジする姿勢が新たなエビデンスを創り上げていくと語った。
本大会では、本学会理事長として尽力した宮本泰和氏(京都府開業)が、川崎功労賞を受賞。本学会初代会長の川崎 仁氏(東京都開業)が自ら表彰し、宮本氏は受賞の喜びとともに、後進のさらなる活躍に期待したいと述べた。
 

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