DT News - Japan - 第33回日本障害者歯科学会 総会および学術大会開催される

Search Dental Tribune

第33回日本障害者歯科学会 総会および学術大会開催される

木. 6 10月 2016

保存する

第33回日本障害者歯科学会 総会および学術大会が、9月30日(金)~10月2日(日)の3日間にわたり、ソニックシティ(さいたま市大宮区)で開催された(大会長:島田 篤氏・埼玉県歯科医師会会長)。「障害者歯科 地域からのメッセージ」をメインテーマに、さまざまな講演が行われた(参加者:約2,400人)。

特別講演Ⅰでは、安井利一氏(明海大歯)が、「超高齢社会の障害者歯科保健医療」と題して登壇。超高齢社会に突入し、患者の三分の一が高齢者となったいま、認知症など、さまざま障害をもつ高齢者が増加傾向にあることを紹介。専門性が細分化されている現代の歯科医療において、専門を問わず全体として高齢者歯科医療と向き合わなければならないと語った。また、日本スポーツ歯科医学会理事長の立場から、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを念頭に、障害をもつアスリートに対して歯科からも支援しなくてはならないと述べた。

本大会メインテーマを議題としたシンポジウムでは、二次医療機関において障害者歯科医療に携わる4名が登壇。グループウェアを用いた情報共有や、定期的な講習会の開催など、地域内での知識・方針を統一する取り組みをそれぞれ紹介した。

本大会最後に行われた市民公開講座では、菊谷 武氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック)が「認知症と歯科 ─認知症になったらすること、認知症になる前にすること─」と題して登壇。認知症と診断された場合、外来への通院が難しくなる前に、歯科医院で適切なケアを受けることが重要であると呼びかけた。

To post a reply please login or register
advertisement
advertisement