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第59回秋季日本歯周病学会学術大会開催される

水. 12 10月 2016

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第59回秋季日本歯周病学会学術大会が、10月6日(木)~8日(土)、朱鷺メッセ(新潟県新潟市)において開催された(大会長:佐藤 聡氏・日本歯科大学新潟生命歯学部)。「良質な超高齢社会をむかえるための歯周病管理」をテーマに、各種講演やシンポジウム、ポスター展示などが行われた。

特別講演Iは、辻 哲夫氏(東京大学高齢社会総合研究機構)が「超高齢社会の医療介護政策の展望と歯科界への期待」と題し、講演を行った。超高齢社会の進行により、総じて虚弱な人口の割合が増加傾向にあるため、国は加齢による自立度の低下を遅らせることを目標にしている。そのため、早期にフレイルの兆候に気づき、早めに予防し、フレイルの悪循環に陥らないようにすることが重要であるとしたうえで、フレイルの歯科分野での研究と総合的な口腔ケアのノウハウの確立など、歯科界への期待を語った。

シンポジウムI「病診連携における歯周治療の役割」では3題の講演が行われ、なかでも両⻆祐子氏(日本歯科大学新潟生命歯学部)は「高齢者の歯周治療の現状」と題し、登壇。8020達成者は歯が残っているものの4mm以上のポケットを有する割合が高く、今後はどのような状態で歯を保存するのかにも注目すべきであると指摘。また、高齢者の歯周病管理について、ケア方法など技術的な面に加えて、歩行の状態や交通手段、介助の状況なども考慮する必要があることを、実例を交えて解説した。

講演後のディスカッションでは、現場に即した口腔ケア方法の模索など、意見が交わされた。

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