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第55回日本小児歯科学会大会開催される

火. 13 6月 2017

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第55回日本小児歯科学会大会(大会長:牧 憲司氏・九歯大)が、5月25日(木)・26日(金)の2日間、西日本総合展示場新館・AIM3階(福岡県北九州市)において開催された(参加者:約1,500名)。

メインテーマを「未来を担うこどもたちのより良い口腔育成を目指して」とし、特別講演、教育講演、シンポジウム、JSPP企画講演、女性小児歯科医委員会企画リレー講演、市民公開講座など、充実したプログラムが組まれた。

シンポジウムI「かかりつけ歯科医が行う小児期からの咬合治療を考える」では、3名のシンポジストが登壇した。佐藤 厚氏(愛知県開業)は、小児歯科医の立場から乳歯列期の骨格性反対咬合への対応について症例を交えて解説。地域の矯正歯科医と共通した考え方をもつ重要性について述べた。常盤 肇氏(東京都開業)は、矯正専門医の立場から早期不正咬合治療の特殊性や問題点を説明し、自分の限界を超えた際は専門医に伝えるなどの小児歯科と矯正歯科の連携について強調した。座長を兼任した石谷徳人氏(鹿児島県開業)は、混合歯列期や永久歯列期の咬合治療の実際を解説し、治療における基本的な視点と注意点を述べた。ディスカッションでは、I期治療とII期治療の考え方の違いや、形態だけでなく機能獲得の大切さについて熱い議論が交わされた。

特別講演II「呼吸器としての口腔を考える〜息育のすすめ〜」では、医師の今井一彰氏(福岡県開業)が鼻呼吸の利点を解説。鼻呼吸の重要性を理解し、よりよい発音、発語、健康的な生活に役立つ「息育」の実践に関して歯科へ大きな期待を寄せた。

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