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日本補綴歯科学会第125回学術大会開催される

水. 13 7月 2016

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日本補綴歯科学会第125回学術大会(大会長:前田芳信氏・阪大院歯)が、7月8日(金)~10日(日)、石川県立音楽堂、ANA クラウンプラザホテル金沢(石川県金沢市)において開催された。「補綴歯科がめざすもの、求められるもの」をメインテーマに、超高齢社会の先頭を進んでいるわが国において、補綴歯科がめざすこと、あるいは補綴歯科が他の歯科領域の専門家から求められているもの、さらには国民から求められていることをあきらかにすることを目的に、各種講演やポスター展示、臨床リレーセッションなど多彩なプログラムが組まれた。

国際シンポジウムでは、補綴歯科分野にいち早くオッセオインテグレーションタイプのインプラントを北米で導入したGeorge A. Zarb氏(トロント大)ならびに、高齢社会の到来を早期から予測し、高齢者歯科における補綴歯科の役割を一貫して研究してきたMichael I. MacEntee氏(ブリティッシュ コロンビア大)が登壇した。

臨床スキルアップセミナーでは、五味治徳氏(日歯大生命歯)が「材料特性を考慮した補綴装置選択のポイント」と題し、金属、コンポジットレジン、セラミックスなどのクラウンブリッジ補綴で用いられる材料を紹介。より安全・安心な治療を行うためにも、各種材料や補綴装置の短所を把握しつつ、長所を十分に発揮できるように、材料特性の活用が重要であると語った。

シンポジウム1では、3名の演者が登壇した。なかでも、十河基文氏(阪大院歯/(株)アイキャット)は、「30分のCT 知識・早食いセミナー」と題し、CTの仕組みや活用法、医科用CTと歯科用CTの違いについて、時折笑いを交えながら解説。また、CT再構成ソフトである「GIDORA」を紹介し、デジタル技術普及への期待値の高さをうかがわせた。

臨床リレーセッション1では、4名の演者が登壇した。上田貴之氏(東歯大)は、「有床義歯装着後の評価とその対応」と題し、装着時の義歯=現在の義歯ではないと述べ、また義歯や残存歯の状態は変化するとともに、口腔周囲組織や口腔機能も変化すると訴えた。メインテナンスだけでなく、口腔機能の検査・訓練に関する取り組みの必要性を語った。

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