Dental Tribune Japan

COVID-19禍で口腔がんが発見されない可能性あり

By By Dental Tribune Japan
September 24, 2020

ダブリン(アイルランド):アイルランド癌学会によると、アイルランドでは毎年、約550人が口腔、頭頸部がんに罹患する。SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)とこれに伴う感染リスクを理由に、患者の歯科受診の機会が減りがちであるため、多数の口腔がんが見逃されたり、かなり末期になって診断されたりする可能性があるとアイルランドの歯科医師会は警告する。

口腔顎顔面外科医でアイルランド歯科医師会会長でもあるLeo Stassen教授は、同国がロックダウンを切り抜ける頃には、診断の遅れが全国的な問題になってくるだろうと警告した。「私は、大きな問題になると考えています」とIrish Timesに語った。
ロックダウンの期間中、Stassen教授は患者から送られてきた写真から、2例の口腔がん症例を確認した。しかし、患者の多くはSARS-CoV-2感染の可能性を懸念、あるいは救急歯科診療がロックダウン中も継続していたことを知らなかったという理由で、口腔がんの症状を認識、あるいは気づいているのに受診できていない。パンデミック発生前は、歯科医が毎年150~180例の口腔、頭頸部がんの発見に貢献してきた、とStassen教授は述べる。
口腔がんは早期に発見されれば、その生存率は約90%で、必要な治療は外科手術のみになると思われる。しかし、後期で発見された場合、その生存率はわずか5%~10%まで低下する。検診はパンデミック中に症状が出現した患者だけでなく、口腔がんから回復した患者においても重要である。これには、がんの再発の有無を確かめるという目的がある。
Stassen教授は、過去10~15年間で口腔がんの管理は大きく改善してきたというものの、ここにきて「COVID-19に我々は打ち負かされてしまった」と付け加えた。
世界保健機関のデータによると、7月13日までの時点で、アイルランドでは2万5,611例のCOVID-19患者が確認され、1,746例が本症により死亡している。

出典:News International 2020/7/13

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