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英国口腔がん啓発月間-ブルーリップセルフィーキャンペーン-

英国では、口腔がんに対するサポートの印としてブルーリップを着けるよう、人々に呼びかけている。(Photo Alina Cardiae Photography/Shutterstock)

英・ラグビー:この夏、ALS(筋萎縮性側索硬化症)協会が始めたキャンペーンの一環として、世界中の人々が頭から氷水をかぶった。英国で増加する口腔がん発生率への警告として、英国歯科衛生財団(BDHF)は同疾患への意識を高めるために、唇を青く塗り、写真をセルフィー(自分撮り)してアップロードするよう国民へ呼びかけるという独自の活動を始めた。

  国会議員で歯科医師のSir Paul Beresford氏が10月28日に庶民院で始動したこのキャンペーンは11月末まで続けられ、参加を希望する誰もが特別に作成されたFacebookのページに自分の写真をアップロードすることができる。

  英国のがん研究慈善団体によると、2012年に新たに口腔がんと診断された患者数は6,000人を超え、10年前と比較して50%増加しているという。

  また、同じ10年間での英国における同疾患の死亡者数は2,000人以上である。

  早期発見できれば、生存の可能性は比較的高くなる。BDHFの最高責任者であるDr Nigel Carter氏によると、ブルーリップセルフィーキャンペーンのねらいは、こうしたことへの人々の認識を高めることにある。

 「口腔がんの発症やそれによる死亡は、以前よりずっと増えているのが現実です。これらの統計を抑制するには専門家の助けが必要となります。もし人々が、たばこ、過剰なアルコールの摂取、質の悪いダイエットやヒトパピローマウイルスなどの危険性を認識していれば、それらによるリスクについての理解も、一層深まるでしょう」と彼は述べている。

  ブルーリップセルフィーキャンペーンには、歯科治療費プラン会社であるDenplanが出資しており、ロンドンのDentists’ Providentを含むいくつかの専門家団体もサポートしている。このキャンペーンは、英国内の口腔がん認識促進をけん引するBDHFの口腔がん啓発月間と連動して行われる。キャンペーンの詳細な情報はこちらのホームページから。www.bluelipselfie.co.uk

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