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第4回日本口腔筋機能療法(MFT)学会学術大会開催される

木. 27 10月 2016

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第4回日本口腔筋機能療法(MFT)学会学術大会(学会長:山口秀晴・東京都開業)が、10月20日(木)、ベルサール九段(東京都千代田区)において開催された。「口腔機能をどのように向上させるか」をメインテーマに、特別講演やシンポジウム、ポスター展示などが行われ、サテライト会場が用意されるほどの盛況となった。

特別講演では、山田好秋氏(東歯大)が、「咀嚼と脳機能」と題し登壇。空腹を感じ、食べられる物か、美味しいか美味しくないかなどを判断することは、記憶や経験則を用いており、脳機能をフル活用していると解説。とくに高齢者においては、美味しく食べるということは重要であり、味覚を刺激することで唾液分泌を促し、誤嚥性肺炎の防止にも繫がることを紹介した。

教育講演では、元開富士雄氏(神奈川県開業)が、「口腔機能のシステムとして発達を考える─口腔機能のメカニズムとプロセスの見方・考え方─」と題し登壇。元開氏は、口腔機能を向上させるためには、そのメカニズム(仕組み)とプロセス(過程)を知り、理解することが重要であるとしたうえで、口腔機能は、食事や呼吸、発声などの多岐にわたるため、それぞれの機能を短期的に向上させることは難しいと説明。幼少期から良質な生活環境を整え、長期的に獲得した記憶や経験などの「暗黙知」が口腔機能を向上させると述べた。

大会前日には、研修会とRTD(ラウンドテーブルディスカッション)が行われた。RTDでは職種ごとに円卓を囲み、それぞれの視点から活発な議論が交わされた。

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