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日本人歯科医師はHIV/AIDS患者を断りがち

HIV/AIDS患者を診察する歯科医師は全体の32%にとどまっている(Photo Dragon Images/Shutterstock)
DT Asia Pacific

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水. 28 5月 2014

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神戸:最近、日本の歯科医院における感染対策実施の順守が向上してきている一方、多くの歯科医師はいまだにHIV/AIDS患者の治療に躊躇しているようだ。兵庫大学健康科学部の研究者による調査では、愛知県の開業歯科医のうち3分の1だけが、この疾患の患者を診る意志を有しているとわかった。

 研究ではまた、治療時のマスク・手袋着用のような標準的予防を超えたレベルで感染予防を実施している回答者が、HIV/AIDS患者を治療する可能性がより高いことも明らかになった。

 この調査は2011年、大半が50歳以上の男性一般開業医である歯科医師2,011人が参加して行われた。他の先進国に比べて少ないとはいえ、1996年に実施された同様の調査では同疾患の患者を治療する意志のある歯科医師は15%しかいなかったため、一歩前進した結果となった。

 国立感染症研究所(東京都)の統計によると、毎年一定の新たな感染者が増えており、日本におけるHIV/AIDS感染者数は2012年に2万人を超えた。しかし、昨年発行された報告書によると、かなり多くの新たな感染が検知されないままであり、国のサーベイランスシステムは不十分であるとされている。東京大学大学院国際保健学専攻では、国が介入する公衆衛生の枠組みに新たな対策が導入されない限り、特にハイリスクグループにおいて、2040年までにHIV/AIDS感染は5倍になるとの予測をしている。

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