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今日(9月12日)は欧州歯科医師カウンシル(CED)が定めた欧州オーラルヘルスデーで、今年のテーマは「オーラルヘルスと糖尿病」である。糖尿病患者は顕著に増加しているが、糖尿病患者における口腔疾患予防に対する社会的認識はかなり低い。Dental TribuneオンラインではCEDオーラルヘルスワーキンググループの代表であるHendrike van Drie博士に、糖尿病がオーラルヘルスに及ぼす悪影響と歯科医師の役割の重要性について語ってもらった。
-Van Drie博士、今年の欧州オーラルヘルスデーではオーラルヘルスと糖尿病に取り組んでいますね。糖尿病はオーラルヘルスにどのような影響を及ぼしますか?
糖尿病は、デンタルケアに影響する口腔症状をともなう疾患で、しばしば歯周病に関連します。糖尿病は歯周病の危険因子で、糖尿病患者における歯周病の進行度合いは、非糖尿病患者と比較して有意に高いことが研究で明らかになっています。血糖コントロールと歯周状態は双方向の関係を有しており、慎重な血糖コントロールは歯周状態を改善し、その逆もまたしかりです。歯周病は、糖尿病における第6の「~症」ととらえることができるのです。
-WHOによると、欧州では約6千万人が糖尿病患者で、これは25歳以上の10人に1人にあたります。糖尿病が原因でオーラルヘルスに重大なリスクが生じることを、どのぐらいの人々が認識しているとお考えですか?
糖尿病患者における口腔疾患予防の社会的認識は、かなり低いのです。糖尿病患者の大多数は低~中所得地域に住んでいますが、これらの人口グループは、糖尿病によるさらなる負担と、予防や治療におけるより大きな障壁に直面しています。
今年のテーマの選択は、オーラルヘルスと糖尿病の貨幣問題に基づいています。この十年間、EUにおける糖尿病患者の数は劇的に増加しています。さきほど述べたように、糖尿病患者における口腔疾患予防の社会的認識は、世界のどこでもいまだに低いままです。そこで、欧州オーラルヘルスデーでは、糖尿病とオーラルヘルスの関連について、また、EU諸国の糖尿病患者の管理・治療における歯科医師の重要な役割について、意識を高めるための重要な機会を提供しています。欧州における糖尿病患者数の増加は、より高い医療費を意味します。現在、医療費は2013年におけるすべてのコストの10%に相当しており、2035年までに109~117億ユーロに増加すると予測されています。糖尿病に関連するコストは、増加する保健サービスの利用や生産性の損失および障害も含め、個人、家族、社会の相当な負担になると思われます。
-歯科医師は糖尿病患者にどのようなサポートができるでしょうか?
これから数年後、歯科医師たちは糖尿病患者数の増加に遭遇します。歯科医師は、糖尿病患者の管理と治療において次第に重要な役割を担うようになるでしょう。彼らは、患者の口腔衛生や栄養状態を良好に維持する手助けをし、日々の血糖モニターを実行したりルーチンケアのために医療専門家の診察を受けるよう励ますことができるでしょう。糖尿病とそれにともなう口腔症状を熟知することへの理解は、糖尿病患者のオーラルヘルスの助けになるだけでなく、患者の生活の質を向上させることができるのです。
具体的には、糖尿病患者を診る歯科医師は、口腔咽頭領域での健康障害を見つけなければなりません。患者を定期的に診察してください。そうすれは、患者の医療歴を記録し頻繁に更新することによって、歯科医師は、糖尿病の症状と治療の早期発見に役立つことができるでしょう。なにかしらの糖尿病の兆候が見られたときは、さらなる診断と治療計画のために、患者を医師に診せることができるのです。
歯科医師は、予防的診療を行う医療従事者よりも、さらに多くの健康な患者と接しています。そして疾患の発症前に患者と交流する機会を医療従事者たちに提供できるのです。歯科医師はまた、予防的診療を行う医療従事者よりも、さらに多くの時間を健康な患者と過ごしています。そして疾患の発症前に患者と交流する機会を医療従事者たちに提供できるのです。
歯科医師は糖尿病患者のために最適な歯周ケア管理ができ、同様に、オーラルヘルスケアと継続的な治療を要する症状の監視や、適切な治療の手配も可能なのです。
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