イギリス、ロンドン:イギリスでは、ヒトパピローマウイルスの感染に加え、喫煙や飲酒、バランスの悪い食生活などの生活習慣が、口腔がんの急増をもたらしていると考えられている。口腔がん活動月間(Mouth Cancer Action Month)に際して英国癌研究所(Cancer Research UK)が発表した最新データによれば、この20年間で全人口の発症率は増加している。1990年代末以降、症例は100,000人当たり8例から13例と、ほぼ2倍になっている。
なかでも女性の口腔がんの発症率はあらゆる年齢層で上昇し、この20年で71%と驚くほど急増している。イギリスの女性に最も多くみられる乳がんの発症率は、同時期に10~20%の増加となっている。2015年に同機関が報告した口腔がんは、50歳以上で2,200症例、50歳未満の300症例のほぼ7倍である。
男性の口腔がんの割合は、50歳未満で54%上昇(4,400症例)し、50歳以上では67%上昇(640症例)した。
男性の場合、イギリス国内で報告された口腔がんの全症例の3分の2を占めている。
英国癌研究所のシニアヘルスインフォメーションマネージャーのJessica Kirby氏は、「口腔がんがますます増えていることが気がかりです。また、疾患を発症するリスクを減らすために必要なのは、まず何よりも健康的なライフスタイルです。口腔がんのリスクは、たばこを吸わず、飲酒量を減らし、たくさんの果物と野菜を食べることにより軽減できます」と述べている。
統計を考慮し、英国癌研究所は現在、予算の削減によって危機的状態にある「ストップ・スモーキング・サービス(Stop Smoking Services)」を守ることに協力するよう、地元議員と市民に呼びかけている。同機関はまた、英国歯科医師会(BDA)と共同で、口腔がんツールキットを開発している。このツールキットは、一般医師や歯科医師、看護師、歯科衛生士が疾患の初期徴候を発見し、罹患が疑われる患者を一刻も早く治療するのに役立つ。
研究によると、疾患が早期に特定されれば、生存率を大きく改善できる。
「早期発見は重要です。また健康診断は、生存率が90%になるか50%になるかの分かれ目になります」と、BDAの健康科学委員会(Health and Science Committee)議長、Dr. Russ Ladwaはコメントしている。
喫煙は飲酒とともに、果物や野菜の摂取量が少ない食事に次いで、口腔がんの危険因子に特定され、症例の推定65%と関連がある。さらに、ダービー大学の研究者らが実施した最近の研究では、これらのライフスタイルと、ヒトパピローマウイルス感染による頭頸部がんの発症リスクの高さとの関連も確認されている。
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