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アメリカ、シカゴ:簡単なサリバテスト(唾液検査)が、特に開発途上国で腎疾患の診断に役立つ可能性があることが、最近発表された研究によって示唆された。この研究は、アフリカのマラウイで、唾液中尿素窒素のディップスティック検査が成人の疾患を正確に診断したことを示した。世界の人口の約10%が慢性腎疾患にかかり、毎年何百万という人々が死亡している。手ごろな価格の診療が受けられないというのがその理由だが、これには診断ツールも含まれる。
この研究は、腎疾患の予防・診断・治療に重点的に取り組むブラジルの非営利慈善団体 Pro-Kidney Foundation の研究者チームによって行われた。研究者らはマラウイで、唾液中尿素窒素(SUN)ディップスティックの診断性能を評価した。
研究者らは、調査対象となった742名のうち146名を腎疾患と診断した。SUNは診断により腎疾患を発見するために役立つことを示した。SUNレベルの高さが早期死亡リスクの高さに関連していたのである。
Pro-Kidney Foundation の腎臓専門医 Dr. Viviane Calice-Silva は、「われわれのデータは、SUNが腎疾患の発見を促進し、その深刻な合併症に対し警戒できることを示しています」と述べ、次のように続けた。「資源の乏しい地域で腎疾患に対する意識と発見率が高まることは、診断・紹介される患者の数も増え、ひいては適切な治療とアウトカムの改善につながる可能性があります」。
この研究は、「唾液中尿素窒素ディップスティック:資源の少ない地域において腎疾患リスクを発見し層別化するための簡単なツール(Saliva urea nitrogen dipstick: A simple tool to detect and stratify risk of renal disease in low resource settings)」と題され、今年の米国腎臓学会(American Society of Nephrology)腎臓週間(Kidney Week)で発表された。最大規模の腎臓病学会議の1つである本学会は11月15日~20日にシカゴで開催され、13,000人を超える専門家らが出席した。
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