DT News - Japan - 長期的研究で電動歯ブラシの優位性が示される

Search Dental Tribune

長期的研究で電動歯ブラシの優位性が示される

さまざまなタイプの歯ブラシがあるが、多くの研究では手動の歯ブラシより電動歯ブラシのほうが優れていることが示されている。(Photograph: Dmitry Morgan/Shutterstock)

英・マンチェスター:異なる種類の歯ブラシにおける研究レビューから、英国の研究者たちは、口腔ケアにおける主役である歯垢の除去に、電動歯ブラシがより効果的であることを明らかにした。さらに、振動回転技術のある電動歯ブラシが最も効果的であることもわかった。

  レビューは5,000人以上の成人と子供をフォローした56のランダム化比較試験を含んでおり、参加者は電動と手動のどちらかの歯ブラシを少なくとも4週間使用した。試験は1964年から2011年の間に実施されたものである。

  研究者によると、短期・長期どちらの使用においても、手動よりも電動の歯ブラシのほうが歯垢や歯肉炎をより多く減らし、電動歯ブラシを使った人たちは、3カ月の使用後、最大21%の歯垢除去と最大11%の歯肉炎の減少を示したという。しかし、長期的なデンタルヘルスにおけるこれらのベネフィットはまだ不明である、と言及している。

  ブラシヘッドの動きの違いについては、振動回転するブラシヘッドが、短期・長期の両方において歯垢と歯肉炎を減らすのに最も貢献したとされ、振動回転技術に焦点を当てた調査は50%以上に及んだ。

 “Powered versus manual toothbrushing for oral health(口腔衛生における動力付きと手動の歯ブラシ対決)”というタイトルのこの研究は、コクラン口腔衛生グループにより実施された。コクラン口腔衛生グループは、世界各地のコクラン共同計画に属する53のレビューグループのひとつで、コクラン共同計画は、ヘルスケアの影響について最新情報を提供する国際的な非営利団体である。今回の研究は、2003年に最初に発表されたレビューの最新情報で、6月17日にCochrane Database of Systematic Reviews (CDSR) 2014のオンライン版として発表された。

To post a reply please login or register
advertisement
advertisement