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ヘッドデザインで歯ブラシの細菌増殖が決まる

歯ブラシにいる細菌で病気や感染症になることがある。(Photograph: Alliance/Shutterstock)

米・テキサス州ヒューストン:歯ブラシの不適切な消毒や保管は、細菌の伝搬を増加する可能性がある。米国の研究者によると、歯ブラシのデザインもまた、二次汚染に貢献しているという。異なるヘッドデザインの電動歯ブラシの比較研究により、非中空ヘッドの電動歯ブラシは、中空ヘッドのものと比較して、細菌の保持が少ないことが明らかになった。

  研究の参加者たちは、ランダムに割り当てられた3種類のうちの1つの電動歯ブラシを使って、1日に2回歯磨きをした。彼らは抗菌でない歯磨き粉を使い、デンタルフロスもルーチンとしたが、マウスウォッシュのような他のデンタルケア製品は使用しなかった。ブラシのヘッドは、口腔内連鎖球菌およびFusobacterium種を含む5種類の一般的な口腔内細菌に曝露された。

  3週間後、比較した10項目のうち9項目において、非中空ヘッド群の細菌数は中空ヘッド群より細菌数が有意に低かったことが指摘された。

  「ほとんどの電動歯ブラシのパッケージでは、中空と非中空のヘッドデザインの違いについて言及されていません。非中空ヘッドの見分け方で最も適しているのは、歯ブラシ本体への接続部です。当然のことながら、2つのパーツの接続部には何らかのスペースがありますが、重要な区分である毛やブラシヘッドは非中空です」とテキサス大学健康科学センター教授で主執筆者のドナ・ウォーレン・モリス博士はいう。

  歯ブラシの細菌増殖が全身の健康に影響を及ぼすという科学的エビデンスは今のところないが、いくつかの細菌は結腸直腸がんや心血管疾患といった系統的疾患に関連している、とモリス博士は述べる。

  "Microbial Contamination of Power Toothbrushes: A Comparison of Solid-Head Versus Hollow-Head Designs(電動歯ブラシの細菌汚染:非中空ヘッドと中空ヘッドでの比較)"というタイトルのこの研究は、Journal of Dental Hygiene誌8月号に掲載された。

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