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水タバコ喫煙は深刻な口腔状態を引き起こす

水タバコは人気が出てきており、多くの利用者が害は少ないと思っているが、紙巻タバコと同様に多くの健康被害リスクを有している。(Photograph: Roman Rybaleov/Shutterstock)

米・ニューブランズウィック、フィラデルフィア:米国疾病管理予防センターによると、230万人の米国人がパイプでタバコを吸っており、その多くは紙巻タバコほど有害ではないと信じて水タバコを吸っている。しかし、水タバコの喫煙も、歯周病や口腔がんを含む頭頸部のさまざまな症状に関連していることが、最近の研究によって示された。

 研究では、ニュージャージー州立大学であるラトガーズ大学の研究者たちが、頭頸部領域に対する水タバコの潜在的な健康への影響を同定する20の論文を調査した。彼らは水タバコが、炎症、カンジダ、歯周炎、ドライソケット、血中のクロムおよびニッケルの濃度、前がん病変、口腔がん、食道扁平上皮癌、上鼓室収縮、声帯浮腫、習慣的な声の低さや発声の乱れなどに関係していることを見出した。

 論文著者らは、こうした不健康な影響に関して注意喚起し、水タバコの普及を制限するために、教育的政策アプローチが必要かもしれないと強調した。さらに、歯科医師は喫煙の危険性について患者に忠告する重要な役割を担うとも言及した。

 「この研究は、水タバコでの喫煙が紙巻きタバコよりも何となく安全である、というよくある誤解を捨て去るものだ。吸っているものが紙巻きタバコでも、電子タバコでも、葉巻でも、水タバコでも、いずれにせよ喫煙は口腔衛生のみならず、健康全般に関して危険である」とJournal of the American Dental Association誌の編集者であるDr. Michael Glickは述べている。

 WHO(世界保健機構)によると、水タバコでの喫煙は、紙巻タバコを吸うときよりも長い時間にわたって喫煙者を煙にさらす可能性があるという。したがって、水タバコ喫煙者は、喫煙の時間や吹かしの数によって100本以上の紙巻きタバコに相当する煙を吸っているかもしれない。

 "Association between tobacco waterpipe smoking and head and neck conditions(水タバコと頭頸部疾患との関連)"というタイトルのこの研究は、Journal of the American Dental Association誌10月号に掲載された。

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