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肥満減量手術は口腔衛生に悪影響を及ぼすかもしれない

肥満症の減量手術は患者の体重減量を助けるために行われるが、今日では多くの減量手術に最小侵襲技術が用いられる。(Photograph: Reflekta/Shutterstock)
Dental Tribune International

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金. 18 7月 2014

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ブラジル・サンパウロ:肥満減量手術は一定のBMIを超えてしまった患者に利益をもたらすものである。これらの処置は、肥満患者における全身状態を改善する一方、患者の口腔衛生に悪い影響を及ぼすかもしれないことが、ブラジルでの研究で明らかになった。減量手術には、歯周病の発生率と歯の摩耗を増加させる可能性があるという。

 この研究は、サンパウロ大学の研究者たちによって行われたもので、唾液の分泌、歯周ポケットの深さ、歯の摩耗といった口腔衛生状態が、59人の患者の胃バイパス手術前と手術後とで評価された。

 研究によると、BMIと血糖値は手術後6カ月以内に有意に減少した。加えて、肝臓で合成され、炎症のマーカーとして使われるC反応性蛋白質(CRP)も減少した。患者の67%が手術前には高いCRP値を示していたが、手術後、これらの値は有意に減少した。

 しかし、歯周ポケットの罹患率が増加しているのが認められ、ポケットの深さの平均は、手術後に約0.5mm増加していた。さらに、象牙質の摩耗面積も、手術後有意に高くなった。

 "Impact of Bariatric Surgery on Oral Health Conditions: 6-months Cohort Study(口腔衛生における減量手術の影響:6カ月のコホート研究),"という題のこの研究は、世界歯科連盟(FDI)の主要学術誌であるInternational Dental Journal誌6月号に掲載された。

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