豪・アデレード:アデレード大学が示唆した新しい研究によると、浸食に対する予防措置を講じない場合、ワイン愛好家は深刻な害を歯に与えるという。Australian Dental Journal(豪州歯科ジャーナル)の最新版に、エナメル質がワインの有機酸に曝されたあと、早ければ10分で歯の脱灰が発生すると掲載された。
これまでの研究ではワインを飲んだ1時間後に歯に軟化効果が発見されただけであったが、今回示された研究によると、例えばワインテイスターでは歯の磨滅のリスクが高くなるという。
プロのテイスターは通常1日に150種、ワインの審査員はそれ以上のワインを試飲する。ワインテイスティングでは、口に含んで吐き出すまでの最大60秒間、ワインが口の中に保持される。
ワインテイスティング時の脱灰を評価するため、研究チームは抜歯した第三大臼歯を白ワインおよび人工唾液に曝露させ、その経過をシミュレートした。曝露から1分後と10分後のナノスクラッチ試験を行い、結果はスクラッチ痕の深さで示された。エナメル質表面の粗さも約200%増加していた。
調査結果から研究者らは、歯の浸食リスクを最小限にするためにカルシウム、リン酸塩、フッ化物などの再石灰化剤の利用を含めた早期の予防対策をワイン専門家は取るべきだとしており、ガムを噛んだりテイスティングの日の朝の歯磨きを省くことも、職業上のリスクを軽減することになる、と報告している。
研究結果をうけて同大学の農業・食糧・ワイン科准教授でワイン醸造も教えているSue Bastianは、「ワインテイスティングのあと、歯は非常に柔らかい状態になっているので、水ですすぐことをお勧めします。そして歯を磨くときには、指に歯磨き粉をつけて磨くのがいいでしょう。歯ブラシで磨くのはエナメル質を損傷するリスクがあります」と所見を述べた。
pH値3~4であるワインの酸性度は、その有機酸が高濃度であることから世界中の特に児童における歯の磨滅の主な原因とされているその他のソフトドリンクの酸性度に匹敵する。しかし現在のところ、ほとんどのワイン専門家組織では会員に対する何かしらの特別な予防措置を推奨してはいない。
ニューヨーク(米国):ニューヨーク大学歯学部(NYU ...
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