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イギリス、ロンドン:歯科治療におけるアマルガム使用の制限は、医療分野内外の協力を必要との見解であり、ロンドンで開催された50人の歯科医療のベテラン指導者による会議の主催者間でも一致している。ただ、アマルガムを段階的に減らすことができれば、予防に一層重点をおいた口腔衛生に向けて、またとない機会を得ることになるとの見解を主催者は示している。
「歯科医療界の主たる関係者の決意――歯科用アマルガム使用の段階的削減に取り組もうという姿勢と『歯科界だけではこのことは達成できない』という認識――には非常に感銘を受けました。これには、他の医療専門家、産業界、政府、自治体はもとより一般市民の協力が不可欠なのです」とJulian Fisher(国連環境計画「水銀対策における国際協力」プロジェクトの責任者)は話している。
本会議では、世界中の口腔衛生の第一人者たちが一堂に会し、イギリスのみならず国際的なレベルでアマルガムの使用削減について議論が行われた。この会議は、ニューカッスル大学歯学部とリーズ大学歯学部の協力を得て、キングズ・カレッジ・ロンドン歯学部において7月中旬に開催された。UNEP-WHO東アフリカプロジェクトのような段階的削減のケーススタディーに関するプレゼンテーションに加え、数日間におよぶ会議においてMIプログラムの概要が紹介された。特に注目されたのは、改良された材料と新たに開発された材料、そしてこれらの材料への移行が長期的に歯科医療従事者に及ぼす影響に関することである。
「ひとつの材料を変更するという一見単純そうなことが、実は非常に大変なことなのです」とキングズ・カレッジ・ロンドン歯学部の学部長Dr. Dianne Rekowは言う。さらに、「実際にこの『単純』な変更は、歯科医療の経済的側面にも影響を及ぼします」。「このシンポジウムで最も感銘を受けたことのひとつは、この影響の意味と相互依存性を探り、環境と健康の双方を改善する方法を探るために進んで取り組もうとしている参加者の積極性でした」と付け加えた。
2013年に190を超える国々が「水銀に関する水俣条約」に署名して以来、さまざまな取り組みが世界的に行われてきている。この条約では、アマルガムの段階的削減とともに、多様な製品での水銀の使用禁止について合意が得られている。水銀の使用量が低下する一方で、水銀を含む修復材料は依然として発展途上国での選択肢として残されてる。
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