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山本貴金属地金株式会社、パナソニック ヘルスケア株式会社との事業譲渡の合意

火. 9 8月 2016

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すでに新聞等で報道されているとおり、山本貴金属地金株式会社(以下、ヤマキン)は、パナソニック ヘルスケア株式会社(以下、パナソニック ヘルスケア)および、その子会社であるパナソニック デンタル株式会社(以下、パナソニック デンタル)より、ナノジルコニア製品に関する事業を譲り受けることになった。

パナソニック ヘルスケアおよびパナソニック デンタルは歯科事業において確固たるブランドと豊富な実績を持ち、国内はもとより海外にも積極的に展開。

特に「C-Pro ナノジルコニア」は非常に高い性能を誇り、世界で認められている製品である。そのナノジルコニアの生産をヤマキンが引継ぎ、高知県の第一山南工場に生産拠点を移管し、今年度中に製造販売体制を整える。また、ナノジルコニア加工のサポートも引継ぎ、CAD/CAM 普及に向けた体制の充実を図る。

「本件は歯科業界において非常に大きな譲渡案件で、ヤマキンにとっては重責を担う決断となりました。力不足とは存じますが、何卒、引き続きパナソニック ヘルスケアおよびパナソニック デンタルと同様にご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。」

なお、製造販売するナノジルコニア製品は、ヤマキンの流通形態である、ディーラー経由での販売となる。
また、譲受する事業のうち、サポート事業につきましては、下記のとおり。

ナノジルコニア加工のサポート事業について
パナソニックヘルスケアから譲受する事業のうち、ミリングセンター加工事業については、ヤマキン本社(大阪市)に移転し、臨床データを収集し加工技術を研究する「技術サポート事業」として引き継がれる。

ヤマキンでは、かねてより高知先端デジタル技術研究所を開設し、共同研究パートナーの歯科技工所とともに、歯科用CAD/CAM を活用した臨床例の蓄積と加工技術の研究による技術サポート事業を続けている。

ナノジルコニアの加工においても、これまでのヤマキンの方針と変わらず、いわゆる CAD/CAM センターではなく、精密加工や特殊加工による臨床例を蓄積し、加工技術を研究する「技術サポート事業」とし、ここで得られた技術をCAD/CAM 普及のために広く公開していく。

「弊社の既存材料にナノジルコニア製品が加わることで、研究対象の幅が広がり、より一層オープンシステムの歯科用CAD/CAM システムの普及を促し、歯科医療技術の承継と発展、地域医療の充実に寄与できると考えております。」

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