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局所麻酔下での歯科治療は妊婦に安全

Dental Tribune International

金. 14 8月 2015

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イスラエル・エルサレム：日常の歯磨きとデンタルフロスに加え、少なくとも年に２回歯科医に診てもらうことは、一般的に、そして特に妊婦に対して推奨されている。しかし、麻酔が関わる歯科治療は、多くの場合、女性と医療従事者の両方にとって懸念される領域である。今回、ある研究により、妊娠中の歯科局所麻酔と歯科治療は医学的大問題のリスクを増加させるものではない、という補足的エビデンスが提供された。

　妊娠中の歯科治療の一部としての局所麻酔曝露における合併症を評価するため、著者らは1999年から2005年の間に、イスラエル奇形学情報サービスでプロスペクティブ比較観察研究を行った。この研究は、歯内治療（43%）、抜歯（31%）、歯の修復（21%）、などのために歯科局所麻酔を受けた妊婦210人を含み、対処群は794人の妊婦であった。

　それによると、妊娠中の歯科治療および局所麻酔は、新生児の脳性麻痺、口唇裂、心臓欠陥を含む医学的リスクを増大させるものではないことがわかった。さらに、流産、早産、未熟児の割合も、2つの研究グループ間で著しい違いは見られなかった。

　筆頭著者であるDr Aharon Hagaiは、「歯科医や医師たちは、口腔衛生を維持するための継続的なデンタルケアや問題が生じた際の治療を、妊婦に対して奨励するべきだ」と結論づけた。

　妊娠中は、ホルモンの変化が口腔の微生物叢に影響を及ぼすかもしれず、う蝕（虫歯）や歯肉炎の増加リスクを引き起こす可能性がある。また、妊婦にはつわり、咽頭反射、歯肉出血など歯磨きにおける困難な面がある。胃酸の頻繁な嘔吐はまた、歯のエナメル質に対する負の影響の可能性もある。

　“Pregnancy outcome after in utero exposure to local anesthetics as part of dental treatment: A prospective comparative cohort study（妊娠中の歯科治療局所麻酔による子宮内での曝露：プロスペクティブ比較コホート研究）”というタイトルのこの研究は、Journal of the American Dental Association誌の8月号に掲載された。