DT News - Japan - 歯科で怖いのは注射と外科的処置

Search Dental Tribune

歯科で怖いのは注射と外科的処置

多くの患者が不安のために歯科の予約を避けている。(Photograph: PathDoc/Shutterstock)
Dental Tribune International

Dental Tribune International

火. 6 10月 2015

保存する

香港:歯科での不安は歯科医療の提供における大きな障害である。歯科医院での不安は、歯科治療での患者の過去の経験と密接に関係することは知られているが、不安の実際の原因を科学的に調査したものは限られている。このほど研究者らは、歯科での要因が不安の引き金になる程度を測る歯科不安誘発スケール(DAPS)を開発した。

 調査のために香港の2つの大学の学生である男女460人が参加し、歯科での不安を誘発する73項目のアンケートに回答した。因子分析は7つのDAPSすなわち、歯科検診、注射、研磨およびドリル、手術、共感、管理不足の認識、臨床の環境-が設定された。

 160人が参加したサブグループでは、注射と外科治療が特に不安を誘発するものであると確認された。これは統計的に有意な結果ではないが、女性の回答者は注射、手術、研磨およびドリルに高い不安を示し、男性の回答者は管理不足の認識、共感、歯科検診に比較的高い不安を示した。

 さらに、歯科医の態度の認識が不安の表出や進展に影響しており、歯科医と患者の関係が、治療を受けている患者の安心感や抑制の感情と強く関連しているのだという。

 研究者らは、DAPSは患者個々の歯科関連不安の広範囲をカバーし、最初のスクリーニングを補足する評価として機能していると結論づけた。これにより、歯科へのより高い不安を持つ患者を特定し、彼らの不安原因に対処できるようになるかもしれない。

 “Development of a Dental Anxiety Provoking Scale: A pilot study in Hong Kong(歯科不安誘発スケールの開発:香港でのパイロットスタディ)”というタイトルのこの研究は、Journal of Dental Sciences誌の9月号に掲載された。

To post a reply please login or register
advertisement
advertisement