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クラレノリタケがジルコニア系新素材を開発

DT Asia Pacific

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水. 11 6月 2014

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東京:クラレノリタケデンタル㈱は、従来に比べて高い強度と靱性を備えたジルコニア系新素材を開発したと発表した。同社によると、新素材は従来のジルコニアでの試験結果と比較して、3点曲げ強度試験でかなり改善された柔軟性を示したという。

  破壊靱性は新素材では2倍の強度が確認されたが、さらに重要なことに、従来のほとんどのジルコニアとは異なり、新素材の結晶構造は熱水条件下で単斜晶への変化を生じなかった。通常、この熱水条件下では、かかるストレスによって素材がより損傷を受けやすくなる。

  また新素材は、物理的あるいは化学的にセラミックや金属を改善させるための産業的工程である熱間静水圧プレスを必要としない。

  新素材にはまだ名前がないが、耐久性・抵抗性のある新世代の歯科素材としての利用が期待される。また、人工関節やその他の産業利用への開発に利点をもたらすだろう。

  次の段階では、歯科市場やその他の分野での展開を進めていくと同社は述べている。

  2年前、クラレメディカル㈱と㈱ノリタケデンタルサプライは合併したが、新素材は合併後の最初の共同開発となった。

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