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EAOパリ:卓越した歯科インプラント学の饗宴

フランス、パリ : 9月29日の朝、フランス パリのポルト・マイヨ周辺は、いつにもまして活気にあふれていた。それは、パレ・デ・コングレ・ド・パリ(Palais des Congres de Paris)において、欧州インプラント学会(EAO)第25回年次学術大会が始まったからである。公式の大会プログラムの開始はランチ後だったが、午前中に多くの参加者が併設の展示ブースを訪れ、オッセオインテグレーションとインプラント歯科学分野の最新のイノベーションとソリューションについて学んだ。

110社を超えるスポンサーが最新の製品とサービスを展示しており、出展社数は、これまでで最大規模となった。MISは5月に同社の第3回グローバルカンファレンスで紹介された「VCONCEPT」を展示。リハビリテーション・プロセスに必要なあらゆるツールを臨床医に提供することを意図した製品である。またNobel Biocareは、「On1」による新しい修復コンセプトを紹介。同社によると、「On1 Base」は手術の時点でインプラントに連結し、治癒過程、補綴作業、修復物の寿命の期間を通して継続的に留置される。この方法で、修復コンポーネントと組織レベルが連結される。その結果、軟組織によって形成されたバイオロジカルシールが影響を受けずに治癒が最適化される。これは従来のボーンレベルインプラント用の2回法ヒーリングやテンポラリーアバットメントとは異なっている。ACTEONのプレゼンテーションの中心となっているのは「Implant Center 2」サージカルユニットであり、これ1台で歯科医が超音波式、回転式の両方が使用できるようになり、多様化するあらゆる臨床分野でも使用可能になる。Straumannのブースでは、「SLActive」サーフェイスに関する最新データを公表した。同社によれば、最も難しい状況でも信じられないほどのパフォーマンスを発揮するという。

本大会はフランス歯周病学・口腔インプラント学会(Societe Francaise de Parodontologie et d’Implantologie Orale)の協力を得て開催され、フランスで最大のメンバーシップを誇る歯科学会である。

日本口腔インプラント学会と共同で企画した特別セッションを開催。議長を務めるのは福岡歯科大学の佐藤博信氏とブローネマルク・オッセオインテグレーション・センター(東京)の小宮山彌太郎氏で、アジアと世界各地のなかでも歯科インプラント学が最も確立されている市場の1つからの最新調査を紹介。

3日間を通じて同施設で開催されたサテライト業界シンポジウムと体験型セッションでは、参加者が最新の臨床開発とプロセスを学習。今年の新企画は「7分で納得(7 minutes to convince)」セッションである。未来のインプラント歯科学の分野に変化をもたらす新アプローチや卓越したアイデアを研究者らが紹介する一連のショートフィルムで、参加者は最も優れた作品に投票。このほか、オーラルコミュニケーション・セッションの間に、2階のポスターエリアでも研究発表がなされた。

2004年以来、EAOがパリで年次学術大会を開催するのは初めてである。今年の発表者の顔ぶれを見ると、この分野で世界をリードする専門家が100人を超えている。また、この大会のために645本のアブストラクトが受理されたが、25年の歴史のなかでは前例のない数である。

デンタルトリビューン・インターナショナルは、過去4年間と同様、パリでのイベント中にtoday Show ニュースペーパーを2号発行する。また、その日の最も重要なニュースを取り上げる日刊eニュースレターをDTIの各国の読者に配信。

 

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