インド・チェンナイ:医師は通常、さまざまな疾患の兆候をスクリーニングするために、患者の舌を検査する。インドの研究者らは、舌のデジタル化画像を用いて感染症やアレルギーを診断する、新しい自動医療診断システムを開発した。研究者らは、この発明が、医療従事者へのアクセスが難しい遠隔地などに住む人々に利益をもたらすとしている。
この新システムは、インド・チェンナイのラジャラクシュミ工科大学で開発された。訓練された人工神経回路には、発熱、頭痛、咳といった一般的な症状についての標準的な質問などのソフトをインプットでき、さらに、患者の舌の色や肌理などのデジタル化画像を分析し、可能性のある診断を提供することもできる。
平らな表面はビタミンB12や鉄分、葉酸の欠乏を示しているかもしれないし、黒色変化はHIV陽性患者や長期の抗生物質使用における真菌の異常増殖の可能性がある。さらに、舌上の縦方向のすじは梅毒と関連しており、潰瘍はクローン病、大腸炎および他の様々な状況が存在する可能性を示す、と研究者らは述べている。
現在のシステムでは、14の異なる状態の診断が可能であるが、診断範囲の大幅な拡張を行うと研究チームは発表している。
“Virtual doctor: an artificial medical diagnostic system based on hard and soft inputs(バーチャル・ドクター:ハードとソフトのインプットに基づく人工的医療診断システム)”というタイトルのこの研究は、International Journal of Biomedical Engineering and Technology誌の次号に掲載予定である。
日本:東北大学大学院歯学研究科(宮城県仙台市、研究科長:佐々木 ...
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