歯周炎と頭頸部がんのHPV状態が関連

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歯周炎と頭頸部がんのHPV状態が関連

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Dental Tribune Japan

By Dental Tribune Japan

月. 1 10月 2012

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   〔シカゴ〕ニューヨーク州立大学バッファロー校(ニューヨーク州バッファロー)のMine Tezal氏らは,頭頸部扁平上皮がん患者において,歯周炎の既往歴はヒトパピローマウイルス(HPV)陽性腫瘍リスク上昇と関連する可能性があるとArchives of Otolaryngology−Head & Neck Surgery(2012; 138: 669-675)に発表した。

歯周炎によりHPV感染上昇

 米国立がん研究所によると,米国では1965年から喫煙率が大幅に低下したにもかかわらず,73年以降は中咽頭がんの有病率が着実に増加している。世界的に同様の傾向が認められており,Tezal氏らは「中咽頭がんの有病率の増加は主に口腔HPV感染に起因する」と述べている。

 同氏らは,1999〜2007年に口腔,中咽頭,喉頭の原発性扁平上皮がん(SCC)と診断され,組織サンプルと歯科診療録が利用可能な患者124例のデータを評価した。

 対象の124例のうち,口腔SCCが31例(25%),中咽頭SCCが49例(39.5%),喉頭SCCが44例(35.5%)だった。124腫瘍サンプル中50サンプル(40.3%)がHPV-16 DNA陽性だった。同氏らは,中咽頭SCCのHPV陽性率は65.3%で,口腔SCCの29%や喉頭SCCの20.5%と比べて高かったことを明らかにした。

 歯科診療録から, mm単位での歯槽骨の喪失(ABL)に注目して歯周炎の既往歴を評価した。その結果,HPV陰性腫瘍の患者と比べて,HPV陽性腫瘍の患者ではABLが有意に大きかった。他の因子について調整した後,ABLの1mmはHPV陽性腫瘍のオッズの上昇と関連した(オッズ比2.6)。この関連は,中咽頭SCC患者では口腔SCC患者や喉頭SCC患者と比べて強かった。

 同氏らは「歯周炎は検出が容易で,口腔HPV感染の臨床的高リスク特性を反映していると考えられる。口腔内炎症の予防や治療が,単純ではあるが有効な口腔HPV感染と感染持続への対処法と考えられる」と結論付けている。

Medical Tribune 2012年8月23日 Vol.46, No.34, p.40 より転載
 

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