アトランタ(米国ジョージア州):ヒトパピローマウイルス(HPV)は、最もよくみられる性感染症の1つであり、子宮頸癌や一部の外陰癌、膣癌、陰茎癌、肛門癌、中咽頭癌の原因になることが知られている。米国疾病対策センター(CDC)によると、米国においてとりわけ中咽頭は、1999年~2015年の17年間でHPV関連癌の最も好発する部位になっている。
最近CDCが発表した報告によると、子宮頸癌の発生率はこの期間全体で年間1.6%減少した。一方、中咽頭癌の発生率は男性で年間2.8%、女性で年間0.6%増加した。CDCはHPV関連癌の発生率評価に、CDCおよび米国国立がん研究所のプログラムに参加している地域集団ベースの癌レジストリのデータを用いている。すべてを合わせると、これらのレジストリは米国集団の約97.8%をカバーする。
全体では、HPV関連癌の新規症例数が1999年の30,115例から2015年には43,371例へと膨れ上がった。2015年の症例数は、発生率でみると10万人あたり12.1例となり、1999年の10万人あたり11.2例から上昇している。1999年に最もよくみられたHPV関連癌は13,125例の子宮頸癌であり、一方、中咽頭癌の症例数は9,375例、74%が男性であった。2015年までに、中咽頭癌の症例数が子宮頸癌を18,917例対11,788例と上回り、中咽頭癌症例の82%が男性であった。
CDCは、「無防備なオーラルセックスおよび受け身側の肛門性交は、HPV感染の危険因子である。白人男性はその他の人種/民族群と比べて、生涯のオーラルセックスのパートナー数が最も多く、その初体験時の年齢も若かったことから、これらの危険因子が白人男性における中咽頭SCC(扁平上皮癌)の発生率がその他の人種/民族群よりも高いことの一因と考えられる」。
「米国における1999年~2015年のヒトパピローマウイルス関連癌の傾向」、2018年8月24日付CDC、Morbidity and Mortality Weekly Reportより。
出典:News International 2018/9/18
〔シカゴ〕ニューヨーク州立大学バッファロー校(ニューヨーク州バッファロー)のMine ...
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