米ペンシルバニア州・ハリスバーグ:慢性全身性疾患患者における歯周病治療の重要性に関する新たなエビデンスが示された。およそ34万人が参加したその研究では、糖尿病や脳卒中のような全身性疾患患者において、歯周病治療で最大5,600ドルの入院費や医療費が削減されることが実証された。
2005年から2009年の間、338,891人がその研究に参加した。全ての参加者には歯周病があり、さらに2型糖尿病、冠動脈疾患、脳血管疾患、関節リウマチ、妊娠のうち1つ以上に当てはまる状況にあった。
歯周病治療を受けた患者と受けなかった患者との保険データの比較で、研究者たちは歯周病治療を受けた患者のグループにおいて医療費と入院費が有意に減少したことを見いだした。研究によると歯周病治療は、糖尿病患者群では40.2%(2,480ドル)、脳血管疾患患者群では40.9%(5,681ドル)、冠動脈性心疾患患者群で10.7%(1,090ドル)、妊娠中の患者群で73.7(2,433ドル)の年間医療費の減少と関連していたという。しかし、関節リウマチ患者群との年間医療費の変化は見られなかった。
入院費に関しては、2型糖尿病患者群で39.4%、脳血管疾患患者群で21.2%、冠状動脈性心疾患患者群で28.6%の入院減少が見られた。
米・疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)が提供する最新の統計によると、30歳以上の米国成人の47%以上が、歯周病の何らかの状態にあるという。歯周病は女性(38.4%)よりも男性(56.4%)においてよく見られ、米国連邦の定める貧困レベル以下の層(65.4%)や、高校以下の教育レベルの者(66.9%)、喫煙者(64.2%)でも顕著である。
"Periodontal Therapy Improves Outcomes in Systemic Conditions: Insurance Claims Evidence(歯周病治療は全身性疾患での支出を削減する:保険が示すエビデンス)"というタイトルのこの研究は3月21日、米国歯科研究協会(AADR)の年次集会で発表された。米・ペンシルバニア大学の研究者と歯科保険会社ユナイテッド・コンコルディアとの共同研究である。
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