日本、東京: 2月5日、「MIワールドシンポジウムin Tokyo」(主催:株式会社ジーシー)で、MIによる歯科治療における最新のコンセプトをテーマに、そうそうたる顔触れの臨床家たちが一堂に会した。このイベントの開催は、同社の創業95周年とGC友の会60周年を記念する行事の一環でもあった。
同社によるMI(Minimal Intervention)アプローチは、1999年にFDI世界歯科連盟が提唱したMIコンセプトに基づいて構築され、翌年に導入されたものである。GCヨーロッパMIアドバイザリーボードは後に、臨床現場でMIコンセプトを実現させるため、MIプラン(MITP)を作成した。
「MIワールドシンポジウム」では、国内外の臨床家と研究者がさまざまなテーマについて話し合った。テーマには、MIマネージメント戦略や材料ソリューションのほか、年齢、疾患状態、治療選択肢などのパラメーターを考慮した様々な症例が提示された。
基調講演は、「今こそ、変化の時だ!~MI:21世紀における成功する臨床の新しい道しるべ~」と題するもので、ドイツのElmar Reich氏が日常的な臨床現場でのMITPの実践について語った。さらに、GC MIアドバイザリーボードの3名のメンバーが今後のMIの展望について講演を行った。スペインのEsther Ruiz de Castañeda氏によるホリスティックアプローチでのカリエス病変の早期発見を強調した講演を皮切りに、イタリアのMatteo Basso氏による適切な材料を使った長期間の予防ケアについての講演、クロアチアのIvana Miletić氏による生物学的観点に基づくMIの修復・補綴処置をテーマとした講演が行われた。
大阪大学大学院 歯学研究科 口腔分子感染制御学講座 教授の林美加子氏は、日本人の講演者として、最新のエビデンス、最近のベストな材料、高度な臨床テクニックを踏まえて、患者の健康寿命を延ばすためにMIを生かすことの重要性について講演を行った。最後に、最近、歯学、歯科界、歯科教育への貢献が評価されオーストラリア勲章(Medal of the Order of Australia)を受賞したIan Meyers氏による、高齢者の歯の保存と修復・補綴に焦点を当てたレクチャーが行われた。
また、これらのセミナーに加えて、シンポジウムの参加者たちは、展示会場でジーシーの最新の製品とイノベーションについて知ることができた。
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