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スーパーバグと戦うオーガニック製品

Bio3ガーディアン製品には、抗菌性と長期的な有効性がある。(Photograph: Kayban; CSIRO)

豪・メルボルン:オーストラリアの新会社が、医療分野で日常的に殺菌剤を使用する必要がある人たちに有益な、新しい抗菌製品シリーズを紹介した。話題のローションと洗浄剤は茶の木とアマニ(亜麻仁)の天然オイルから作られており、双方ともに感染への抵抗力を示している。

 過去数十年の間、抗生物質の使用増加は、種々の幅広い医療関連感染症の原因となる多耐性菌の拡大に寄与してきてしまった。それらのひとつが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)である。しかし、新製品であるBio3ガーディアンシリーズは、製造元のKayban社によると、黄色ブドウ球菌に効果的に働き、その独自の方法で耐性を避けるという。

 オーストラリア連邦科学工業研究機関との共同研究で、同社はアマニからαリノレン酸を抽出する費用効率の良い製造方法を開発した。茶の木から抽出されるテルピネン4オールは、強い抗菌・抗真菌性という特性を示している。エタノールを含有する従来の消毒剤とは対照的に、Bio3ガーディアン製品は有害なバクテリアを殺菌するが、必要な良いバクテリアは傷つけずに残す、とKayban社取締役のFrank Palermoは述べている。

 「保湿による効果のおかげだ。エタノール含有製品に代わる天然由来の代替物は、どれも皮膚を乾燥させ、繰り返し使うとひび割れを起こし、皮膚炎を生じさせる機会を増やすものだった」とPalermoは言う。

 抗菌薬耐性の問題は、世界中のあらゆるところに存在する。オーストラリア健康福祉研究所の年間統計によると、2013~14年の同国の公立病院における院内感染での菌血症は、1,621件が報告されている。MRSAの患者は非耐性感染症の患者よりも死亡率が64%高いと、世界保健機構(WHO)は見積もっている。

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