Dental Tribune Japan

医療従事者の23%が新型コロナウイルスのワクチン接種を躊躇していることが判明

By Iveta Ramonaite, Dental Tribune International
June 16, 2021

ロンドン(英国):世界のリーダーたちが予防接種プログラムの展開を続け、一般の人々に予防接種を受けるよう呼びかけている中で、一つはっきりしていることがあります。医療従事者は、感染のリスクが高いため、優先的に接種すべきグループです。しかし、最近の研究では、英国の医療従事者の約4分の1がワクチン接種を躊躇していることや、白人と比較して少数民族の中にはワクチン接種への抵抗感が強い人がいることが明らかになりました。

医療従事者における民族性と新型コロナウイルス感染症の結果に関する英国の調査研究(UK-REACH)は、これまでで最大かつ最も包括的なワクチン忌避研究の一つであり、少数民族出身者が重篤な新型コロナウイルス感染症の病にかかるリスクが白人に比べて2倍であることが明らかになったことを受けて開始されました。この研究は、英国研究技術革新機構と国立健康研究所から資金提供を受け、各国の大規模な専門規制機関からも支援を受けています。

本研究では、11,584人の医療従事者を対象に、新型コロナウイルスワクチンの躊躇いの民族的な違いを分析しました。人口統計、ワクチンの信頼度、新型コロナウイルス感染症の知覚リスクなどの要因を考慮した結果、感染リスクが高まっているにもかかわらず、23%がワクチンの躊躇いを報告していることがわかりました。黒人カリブ人(54.2%)、白人と黒人カリブ人の混血(38.1%)、黒人アフリカ人(34.4%)の各民族の医療従事者は、白人の英国人医療従事者(21.3%)よりも有意に躊躇していることが判明しました。

このデータによると、躊躇いの独立した予測因子としては、年齢が若いこと、女性であること、新型コロナウイルス感染症の陰謀的信念尺度のスコアが高いこと、雇用者への信頼度が低いこと、前シーズンにインフルエンザワクチンを摂取していないこと、新型コロナウイルス感染症の経験があること、妊娠していることなどが挙げられています。また、99人の参加者から得られた質的データを分析した結果、参加者は政府や雇用者に対する信頼を失っていることがわかりました。さらに参加者は、急速なワクチン開発、ワクチン研究における民族的多様性の欠如、混乱した矛盾した情報による安全性への懸念を表明しました。

今回の調査結果を踏まえ、研究者らは政府に対し、少数民族の間で信頼関係を築き、それぞれのコミュニティで新型コロナウイルスのワクチンにまつわる神話を払拭する為の戦略を立てるよう求めました。また、公衆衛生に関するあらゆるコミュニケーションは包括的であるべきで、政府は信頼できるウェブサイトを通じてワクチン接種を推進すべきであると結論づけています。

「今回の調査では、歯科医師を含むほとんどの医療従事者はワクチンが安全で効果的であることを認識していますが、一部の人は躊躇していることがわかりました」

この結果について、一般歯科審議会(GDC)の戦略担当エグゼクティブディレクターであるStefan Czerniawski氏は、プレスリリースの中で次のように述べています。「患者さんや地域社会、そしてもちろん自分自身を守るための重要なステップとして、全ての歯科関係者にワクチン接種をお勧めします。」

「今回の調査では、歯科医師を含むほとんどの医療従事者がワクチンが安全で効果的であることを認識している一方で、躊躇している人も少なからずいることがわかりました。その理由を理解することで、懸念を払拭し、接種を促進することが重要です」と彼は付け加えました。

Czerniawski氏は、GDCは今後も広く予防接種の摂取を促進する機会を求め、研究結果への支持を示していくとコメントしています。また、GDCは、歯科医療従事者および雇用者向けの予防接種ガイダンスを更新しましたので、歯科医療従事者の方はぜひご一読ください。

この研究は、「イギリスの医療従事者における新型コロナウイルスのワクチン接種の躊躇いの民族的差異:UK-REACHプロスペクティブ・ナショナル・コホート研究の結果」と題して、2021年4月28日にmedRxiv.orgでオンライン公開されました。

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