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一度の手術で全顎再建を可能にする、新たなバーチャル外科手術プランニング

「Jaw in a Day」が3D Systems Healthcareのバーチャル外科手術プランニング製品ラインに仲間入り。(写真:3D Systems Healthcare)

米国、サウスカロライナ州ロックヒル:外科手術プランニング、3Dプリンティングや3D可視化テクノロジーを開発している3D Systems Healthcareは、新しい画期的な再建ソリューションを発表した。このソリューション「Jaw in a Day」は、一回法遊離組織移植顎再建手術時の暫間義歯の即時装着を可能にする。外科手術プランニングは、ガイドおよび補綴デザインとともに、最新のCAD/CAMテクノロジーを使用する。この最新の治療法により、何ヵ月にもおよぶ患者への治療が不要となる。

従来の歯科リハビリテーションには、何度もの手術と6~12ヵ月にわたる継続的なケアが必要となる。この処置パターンでは、患者が歯を失うことが多いため、審美的、機能的、心理的に多大な悪影響をもたらしてしまう。そのため、治療を進める間に患者の仕事と社会生活に支障をきたすこともある。

「Jaw in a Day」は、3D Systemsのバーチャル外科手術プランニング再建サービスによって、一度の手術で顎と歯の再建を実現する。外科医は、最先端のデジタルCAD/CAMテクノロジーを駆使する同社の技師と連携し、患者ごとに手術計画を立て、サージカルガイド、模型、器具をデザインする。患者ひとりひとりに合わせてデザイン・使用するため、滅菌処理を施した3Dプリントで作られた器具となる。暫間義歯の即時装着により、手術を何度も行う必要がなくなり、完全な歯が再建される。従来の治療では、これを達成するのに数ヵ月時間を要する。

3D Systemsによると、「Jaw in a Day」は低コストの治療を提供するだけでなく、回復期間を早める。従来の治療では何度も手術が必要で、必然的に感染症と合併症を起こしやすいが、本ソリューションは手術が一度の処置に限定されるため、その可能性は低くなる。

ニューヨークのOral Oncology and Reconstruction at Lenox Hill Hospital(レノックスヒル病院、口腔外科・再建)の部長で「Jaw in a Day」の共同開発者でもあるDr. David L. Hirschは次のように語った「この一回法再建術によって、患者の治療を効率化しています。度重なる処置を回避し、完全な機能回復に要する時間を数ヵ月も短縮できます」。
 

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