Dental Tribune Japan

速報 IDS 2019 The 38th International Dental Showから

By Blanc Networks,Inc Japan
April 11, 2019

第38回ケルン国際デンタルショーが3月12日(火)から16日(土)の5日間、ケルンメッセ(ドイツ・ケルン)でIDS2019(GFDI〈歯科産業振興協会〉/VDDI〈歯科工業会〉)の主催により開催された。今回は前回を上回る64カ国から2,327社の出展と、166カ国から16万人以上の来場者が記録されている。 今回のIDS2019は、デジタルテクノロジーがインプラント治療や補綴治療にとどまらず、治療、患者とのコミュニケーション、院内管理など「歯科臨床のトータルソリューション」として、ビジネスモデルや歯科医院の姿を変える日が近いことを予感させるものであった。本紙では2回にわたりIDS2019のトレンドと、最新器具、器材、システムなどをレポートする。

3Dプリンティング
その多様な臨床での使い道、いよいよ本領発揮の時代へ

3Dプリンティングといえば、新たな治療法、新たなチームワーク形態、新たなビジネスモデルが思い浮かぶが、歯科はそのパイオニアの一つである。最近の分析によれば、3Dプリントによる製品の世界市場は年平均で13~23%成長する見込みで、2030年までにその総額は226億ユーロに達するといわれる。特に医療技術分野では2030年までに55億9,000万ユーロに成長する。専門家はこの成長が2段階で進展していくと予想しており、2020年までは現行製品のリノベーションが中心となり、その後、開発の焦点は革新的な物質やプリント・プロセスの最適化へと移行するであろう。
レーザーを利用した加工によりフレームをプリントする技術はすでに確立されており、プラスチック材料製の新たな歯科フレームの開発が現在進んでいる。しかし、最も有望視されるのは、矯正装置、補綴物、クラウン、ブリッジ、アライナー、模型に関する可能性である。歯面清掃の分野では、個人に合わせて3Dプリントされたデンタルフロス・ホルダーなどが開発されている。
また、リアルタイム画像がすでにその実力を発揮している。例えば、患者のデジタル化された笑顔の模型は3Dプリントによるシリコーン模型の基礎となる。さらに、3Dプリントされた2本の歯を患者にロボットが埋入することにも成功している。その他、口腔腫瘍の摘出後、患者の顎を再建するために、欠損をスキャンし、3Dプリントによってテンプレートを作製することが可能である。その後、このテンプレートをガイドにして身体の他の部位(例えば、腓骨)から骨ブロックを採取し、これを口腔内に移植する。
さらに今日では、スキャンデータを幅広く応用することができるようになっている。例えば、ステレオリソグラフィはその精度をマイクロメーター領域で2桁以下にまで下げられることから、外科用ガイドの製作には理想的である。また、デジタル・ライト・プロセッシング技術は高速が特徴で、対象物の各層をほぼ瞬時に重合することができる。加えて、プラスチック、金属いずれのプリンティングも、各種レーザー技術により可能となった。
IDS2019は、まさに3Dプリンターがもたらす幅広い可能性を実体験できる場であった。
出典:today 11 March 2019.

写真:© Okrasyuk/Shutterstock社

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