Dental Tribune Japan

第2弾 デジタルデンティストリー時代を代表する口腔内スキャナー、「Primescan(プライムスキャン)」が登場

By By Dental Tribune Japan
September 30, 2019

世界初の歯科用CAD/CAMを発売して以来、30年以上光学デジタル印象を提供してきたデンツプライシロナ株式会社が、7月22日(月)、口腔内スキャナーの最上位機種となる「Primescan(プライムスキャン)」を発売した。 発売に先立ち、7月14日(日)に東京・赤坂インターシティコンファレンスで新製品発表会を開催。訪れた歯科医療関係者に、実際にPrimescanを使ってもらい、高い評価を得ていた。 さらに、「CEREC(セレック)」の第一人者でもある歯科医の草間幸夫先生と、デンツプライシロナの西澤省三氏に、Primescanの特長や臨床でのメリットについて語っていただいた。

Primescan発売記念 特別対談

精度・操作性・スピードの優位性を実感。

オープンシステムによる利便性に期待

精度の高い、オープンシステムの口腔内スキャナー

 

デンツプライシロナのこれまでのデジタルデンティストリーのみを、簡単におしいただけますか

西澤氏 これまで当社が提供してきたチェアサイドCAD/CAMの「CEREC(セレック)」は、それぞれの時代のニーズに合わせ、さまざまな機種を発売してきました。

草間先生 CERECは発売開始から20年ぐらいは、適合との戦いで、それからの10年はデータコラボレーションが試みられてきました。

ここ数年で、ようやくデータコラボレーションが成熟してきたといえるでしょう。例えば、インプラントにおける診断やサージカルガイドを作ることは、10年前なら未来の話でしたが、今は現実となり、インプラント手術を行う上でCAD/CAMとCTはなくてはならない時代になりました。

そして今、Primescanが出て、これからの10年は精度の高いSTLの汎用データを使った、オープンシステムが広がっていく予感がします。

 

ではPrimescan現在到達点優位性について、具体的えてください

西澤 まずは精度の圧倒的な向上です。Primescanは「超高速コントラスト解析HFCA」を搭載し、1秒あたり1億以上のコントラスト評価を行います。さらに高解像度センサーによって、1秒間に100万の3Dデータポイントをキャッチアップして、よりリアルで鮮明な3Dデータを作成します。

草間 このコントラスト測定システムは、今まで淘汰されてきたシステムの中では断然優れているといえます。これまでのイントラオーラルスキャナーと比較すると、圧倒的なポイント量で、ようやく精度の高い、本当の意味でのオープンシステムのスキャナーが出てきたということです。

西澤 オープンシステムで困っている先生方が、たくさんいらっしゃいました。

草間 現在使っているオープンシステムはまだまだ目が粗すぎて、例えばインプラントのフルアーチに使えるようなデータではありません。「CEREC Omnicam(オムニカム)」も片顎や前歯部なら対応できましたが、全顎のインプラントの模型を作るとなると不十分でした。

 

これまでのイントラオーラルスキャナーとべるとどのれているのですか

草間 操作性が抜群にいい。誰が使っても簡単に精度の高い光学印象がとれるようになりました。

また、これまでのスキャナーでは歯の上に重なった頬や舌がそのまま写ってしまいましたが、PrimescanではそれらをAI(人工知能)が消してくれます。

西澤 新たな測定方式によってクリアな画像が得られるので、不要エリアの削除も的確に行われます。そして、その後も不要エリアは撮影されません。

 

Primescanで今後、臨床はどう変わるか

 

Primescanのオープンシステムがもたらすメリットにはどんなものがありますか

草間 従来のようにシリコン印象をとってラボに出すという操作と基本的に変わらないのですが、いつも依頼するラボでなくても、ラボを選んで出すことができます。

西澤 ラボとの連携は、当社が無料で提供するクラウドのポータルサイトを介して簡単に行えます。

 

―精度格段向上したことで、臨床ではどのようなことが期待できますか

草間 大きな活用法としては、矯正の分野ですね。アライナー矯正では、今までSTLデータはあったものの、Primescanは5倍以上精細なSTLデータになっています。そのため、歯根の形態もCTから抽出してCAD/CAMとマッチさせると、どのくらい歯が動きやすいかが分かります。それによって通常のワイヤー矯正でも、最初から最終段階まで、各段階でワイヤーをロボットがベンディングしてくれるようになります。

 

では最後、先生はこれからの臨床においてPrimescanにどのようなことを期待されていますか

草間 一番はインプラントの印象です。光学印象だと今まではどうしても1、2本のシングルか片顎のマルチがメインでした。しかし上顎が4本、6本などクロスアーチの場合は、今までのスキャナーは精度が高くなかったため、全然入らなかったのです。

西澤 光学印象は1歯1歯は得意ですが、フルや多数歯になると苦手でした。それがフルアーチのニーズが出てきて、特にインプラントの大症例などは高い精度が求められるため、Primescanの高い精度が注目、そして期待されるのではないでしょうか。

草間 だから非常に楽しみです。特に高齢者が多くなってきた現在、例えば寝たきりの方などは印象をとるのは、窒息の可能性もあり危険でした。ですが、Primescanならそうしたリスクもなくなります。

そして何より、これまでの歯科医療は手先のことが中心になりがちでしたが、本来は診断や予防に対するアプローチが大切です。デジタルデンティストリーが進化し、誰もが使える技術が標準化されると、こうした歯科医療の本質のところに時間をかけることができるでしょうし、それにより臨床も変わっていくと思います。

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