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歯科治療がアルツハイマー病につながるエビデンスはない

あらゆる歯科的処置および歯科医療機器にもアルツハイマー病が広まる原因だというエビデンスはないと、米国歯内療法医協会は述べている。(Photo: Pierre Amerlynck, www.freeimages.com)

火. 15 9月 2015

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米・シカゴ:挑発的なレポートやセンセーショナルな見出しにもかかわらず、米国歯内療法医協会(AAE)は、直接的な接触や歯科処置、歯科用器具によってアルツハイマー病が広まるというエビデンスはないと述べている。AAE理事長のDr. Terryl A. Propperは、「歯根管治療にはアルツハイマー病を発症する危険性を提起するエビデンスがない」という。

 「ファイルやリーマーといった歯内治療の器具からの感染リスクを抑えるために、適切な手順がある。多くの歯内治療専門医は、使い捨ての器具を使用する。使い捨てでなければ、器具は使用前に徹底的に殺菌されている」とPropperは言う。

 Nature誌で掲載された研究は、リスク要因として歯科処置に言及しておらず、研究著者であるJohn Collinge教授は、「我々の現在のデータは口腔外科と関係がなく、歯科学がアルツハイマー病の危険をもたらすという主張はない」と述べた。

 「この研究では何も確かなものはない。疑問点は残っているし、研究著者らは更なる研究が必要だと認めている」と、ナッシュビル(テネシー州)で歯内治療専門医をしているPropperは話す。

 AAEのウェブページにある「安全な歯根管治療」(www.aae.org/rootcanalsafety)では、歯科専門家が推奨する助けとなる、良好な歯科衛生および安全な歯根管治療のための資料を提供している。

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