Dental Tribune Japan

新型コロナウイルスへの感染対策で生じるPPE(個人用防護具)の代償を誰が払うのか?

By By Dental Tribune Japan
September 24, 2020

ホーリーリッジ(米国):個人用防護具(PPE)と金ではどちらが価値があるのか? SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)のパンデミックがきっかけで、消費者は、金などの希少鉱物やステータスシンボルよりも自身の健康に重きを置くようになったのか?

PPEの金銭的価値はまだ金のそれには及ばないが、口腔ケアなど必要不可欠な診療を提供するためには、今やその供給はなくてはならないものとなっている。多くの歯科医が患者数を維持するため、PPEにかかる追加費用を負担しているが、誰がその追加費用を被るのか?
米国内のCOVID-19症例が急増するにつれ、PPEの需要は3月以降、指数関数的に増加し、今も伸び続けている。PPEの製造に必要な原材料価格も上昇した。場合によっては、ガウンなど、製造に必要な原材料調達さえ困難であるとの報告がある。市場経済学の原則どおり、PPE価格はパンデミックの段階に入り、上昇の一途をたどった可能性がある。
米国の歯科医はパンデミック以前と比べて、PPEに対して患者1人当たり平均11.10ドルを費やしている。これは調査会社Baird社が6月25日、全国の歯科医にPPEの費用と供給状況を尋ねた調査結果である。患者1人当たりのPPE追加費用として、開業医の4%が最も高い26ドルと回答し、14%は合計で追加費用を16~20ドル支払っていると回答した。開業医の4分の1は、患者1人当たり11~15ドル以上、36%が6~10ドル以上支払っていると回答した。
調査対象となった歯科医の半数以上(54%)は、増加したPPE費用を自己負担するつもりであると回答したが、18%は保険適用を検討していると答え、26%が費用を患者に転嫁すると述べた。
それでは、これらの追加費用負担が歯科診療にどのように影響するだろうか。この調査では、52%の歯科医がより低価格のPPE供給業者に変更すると回答し、半数以上(55%)が歯科装置への投資を抑制することになると述べた。また、43%はより低価格の消耗品に切り替えると答え、約10人に1人(9%)がPPEの費用増加から賃金や給与を削減することになると回答した。PPEの費用増加の結果として、28%の回答者が診療所の新規雇用を延期、または中止すると述べ、37%が歯科診療所の拡張や改装計画を延期すると回答した。
たとえ自分の歯科治療に必要なPPEの費用を患者が直接支払わなかったとしても、追加費用は歯科診療所が負担するため、質の低い口腔ケアを受けることになるなど、異なる形で負担を被ることになるだろう。

出典:News International 2020/7/14

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