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多くの妊婦が歯科定期検診を回避

妊娠中のホルモン変化は口腔衛生に負の影響を与え、歯肉炎や歯周病などの疾病を進行させてしまう。(Photograph: Phil Jones/Shutterstock)

米・コネチカット州ブルームフィールド:ある調査によると、多くの妊婦と出産を終えたばかりの母親は、口腔衛生問題に悩まされているにもかかわらず、定期的に歯科を受診していないことが明らかとなった。3分の1以上の調査回答者は、歯科検診を1年以上受けていないと報告され、また、口腔衛生習慣の向上に関する教育において、医療従事者が重要な役割を担うことも示された。

 女性の歯科受診パターンの洞察と、自分自身や乳幼児の福祉における口腔衛生の影響についての情報を得るために、国際的なヘルスサービス会社であるシグナ社は、妊娠中の女性と新米の母親である21~45歳の女性801人について8月にオンライン調査を行った。

 自分の口腔衛生を「良い」あるいは「非常に良い」としたのは調査参加者の55%で、76%が妊娠中の歯茎からの出血、知覚過敏、歯痛などの口腔衛生問題を報告した。しかし、妊娠中に歯科定期検診を受けたのは43%にとどまり、36%が1年以上歯科医を受診していないと答えた。歯科の受診を回避する理由は、特に歯科保険に加入していない妊婦では、コストの問題が筆頭であった。費用が高すぎることを懸念して、全体の33%が妊娠中の定期歯科検診を受けていなかった。

 加えて、医療従事者による的を絞った介入は、妊婦および新米の母親の口腔衛生習慣を顕著に向上させることを示した。妊娠中の定期検診の際、医師と口腔衛生について話をしたという参加者は44%しかいなかった。話をした女性の77%は歯科を受診したが、一方、口腔衛生について医師から促されなかった女性たちは41%しか受診しなかった。なんらかの投薬治療をともなう口腔疾患の予防において、医療従事者たちは重要な役割をはたしている。31%の妊婦と29%の新米母は、ぜんそくや糖尿病、高血圧といった慢性疾患により投薬治療を受けているが、これらの疾患は唾液分泌を減少させるため、虫歯や歯周病などのリスクを高める。

 新米母の日々の口腔衛生習慣に関しては、出産以降、歯磨きやフロスを頻繁にしなくなった者が36%で、67%は自分の衛生状態を保つ時間がなくなったと答えた。

 この報告書は、www.cigna.com.で全てダウンロードできる。

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