ジルコニアフレームを応用したケース —骨移植とCTGの併用

図1　術前の口腔内写真およびパノラマX線写真

図2　図1のパノラマX線写真およびCT画像から、小指頭大の病変を認めた。
保存的治療を第一に検討を行ったが、再根管治療での限界と、現在生じている疼痛のため、抜歯を選択した

図3　骨移植時に骨形態の回復を図る目的で膜を使用しなければならず、
そのため切開線を大きく設定した

図4　骨移植から3ヵ月後の口腔内写真とCT画像。
抜歯および骨移植した 部は、ほぼ良好な状態に回復していた

図5　骨移植後のスタディーモデルから、必要な軟組織量・形態を検討し、軟性レジンにて作製した。
併せて、最終補綴物と調和した軟組織の形態を模索した。なお、このモックアップモデルを用いて患者に上皮下結合組織移植について説明し、理解を得た

図6　右上小臼歯部口蓋側から上皮下結合組織を採取し、パウチ法にて移植を行った。
この術式は、歯頸部根尖側から切開を加えるため、歯槽頂部への侵襲がないことから、歯間乳頭部の温存や増大を図りやすい

図7　モノフィラメントの6-0および7-0の縫合糸にて、丁寧に縫合を行った

図8　上皮下結合組織移植後、仮歯にてオベイドポンティックへの形態修正を図り、印象採得を行った

図9　ジルコニアフレームのデザイン。
技工サイドでは、スキャニング用ワックスアップからCAD/CAMを用いてジルコニアを削り出していくことになる

図10　最終補綴のためのシェードテイキング。
細かな色調はチェアーサイドでステインを加えた

図11　接着性ブリッジ装着後の口腔内。ジルコニアフレームのため、隣接歯への色調的な問題はない。
オベイドポンティックによって、まるで歯肉から生えているように見える

図12　術後の口腔内写真およびパノラマX線写真