Dental Tribune Japan

インタビュー:bth4の狙いは、ブラキシズムの根本的な解消

By By Dental Tribune International
April 15, 2019

民間企業で15年以上の経験をもつエンジニアであるRené Garcia氏は2013年、bth4を設立した。同社はアメリカのアリゾナ州ツーソンに本拠を置き、ブラキシズムの代替治療法となる革新的な新型のナイトガードを生産している。将来的な歯の摩耗の予防のみを目的とする従来のナイトガードとは異なり、bth4モデルは、ブラキシズムそのものを断つ直接的なバイオフィードバック(生体自己制御)機構をもつものである。

従来のナイトガードとbth4モデルの違いは何ですか?

歯科医が処方するマウスガードは、ブラキシズムによる損傷から歯を保護することをより重視したものです。従来、このようなマウスガードには、癖そのものを抑止する機構は備わっておらず、単に歯の保護層になるもので、くいしばりや臼磨運動による力が歯に直接加わらないようにするものです。このようなマウスガードは、顎に過度にかかる力によって生じる頭痛、顎痛、頸部痛など、その他のブラキシズムの症状は対象とされていません。この点がbth4との主な相違点の1つです。

bth4ガードは、単なる損傷抑制ではなく、口蓋に直接フィードバックを送り、ブラキシズムは望ましくない行為であると脳に教え込むことで、ブラキシズム自体の問題に対処することに重点を置いています。bth4を用いて顎に圧をかけるとすぐに不快感が生じ、この不快感は顎からかかる力に比例します。

 

この装置のメカニズムについてご説明いただけますか?

原理としては、ある意味「指しゃぶり防止器具」に似ています。この場合、望ましくない行為とは過度の加圧です。ブラキシズムの発生中にbth4を使用すると、下顎の動きがフィードバック機構を介して伝達され、スパイクが口蓋に接触し、すぐに不快感が生じます。これにより、ユーザーは望ましくない行為をやめます。我々の目標は、問題の根源がくいしばりや臼磨運動よりもむしろ顎による過度の加圧にあるという前提に基づいて、ブラキシズムの癖を根本的に軽減あるいは解消させることにあります。

 

bth4のアイデアは、どのように生まれたのですか?

数日間解決策を考えていて、夜中にふとこのアイデアが浮かびました。私はこれまでの人生でずっとひどいブラキシズムに苦しんできましたし、娘が5歳というとても幼い時期からはぎしりを始め、歯が欠けたのを目にしたこと、さらには妻が強いくいしばりが原因と疑われる顎関節障害を抱えていたことが、大きなモチベーションとなりました。

 

貴社のマウスガードと他のバイオフィードバック装置には、どのような違いがありますか?

多くのバイオフィードバック装置は電子工学を利用し、電池に依存しています。口の中に電池を収納するタイプもあり、それらは悪影響をもたらす可能性があります。電子バイオフィードバック装置でよく生じる別の問題として、「誤トリガー(false trigger)」というものがあります。このような装置の多くは、筋活動の検出に重点を置いているため、例えば、寝返りなどのブラキシズムではない運動を検出しても、フィードバックを返します。こうなると、不必要なときにもパルスを生じさせるため、具体的に望ましくない行為が何なのかを見分けることが困難になります。

当社の装置は、複雑な電子工学や電池の必要なしに機能します。これにより、バッテリーを利用する装置には付きものの複雑さやサイズ、潜在リスクを軽減するだけでなく、コストも大幅に削減できるため、より多くの人々に提供できます。

 

bth4マウスガードによって予防できるブラキシズムの症状にはどのようなものがありますか?

bth4のターゲットになる症状は、顎からの過度の力に起因するすべての症状です。具体的には、関節ロック、関節音の発生、歯肉退縮だけでなく、頭痛、頸部痛、耳痛、顎痛、顔面痛、歯の損傷、関節の摩耗も含まれます。

覚醒時ブラキシズムの減少など、他にも利益が得られていますが、これらもその動作原理によってもたらされるものです。この装置は、睡眠中の望ましくないフィードバックについてユーザーを教育し、覚醒時ブラキシズムにおいてもフィードバックが継続してユーザーに現れるようにすることで、装置を使用していないときも、ブラキシズムの発現を減少させます。

 

歯科医の先生方へあなたが伝えたいメッセージをお願いします。

従来のマウスガードは歯の損傷予防の点で優れていますが、多くのブラキシズムによる破壊的な影響が無視されることがあります。何度も繰り返し調整が必要で、ブラキシズムの症状を悪化させることもよくあります。bth4は過度の力を取り除き、睡眠時の上下顎の接触を避け、より自然な安静位になるように促すことで、より望ましい行為を促進します。その上、実質的に来院時のナイトガードの調整の時間をなくすことができます。

当社は継続的に非常に良い反響を得ており、ウェブサイトやフォーラムではよりポジティブな存在となっています。人々がQOLを取り戻し、bth4に感謝していると聞き、非常に満足しています。

出典:News International 2019/1/4

Comments are closed here.

© 2019 - All rights reserved - Dental Tribune International