Dental Tribune Japan
Clinical
AOの年次総会で展示されたJUVORAのインプラント補綴

July 2, 2018

ロサンゼルス(米国):ロサンゼルスで開催された米国インプラント学会(AO)の第33回年次総会において、出席者はインプラント治療に恩恵をもたらす最新技術を心待ちにしていた。このうちの1つがJUVORAデンタルディスクだ。これは臨床的に証明されたノンメタルの補綴フレームワーク代用品で、PEEK-OPTIMA製の高性能ポリマーである。初めてのインプラント可能なPEEK(PEEK-OPTIMAポリマーと呼ばれる新しい材料を用いたデンタルディスク)で、Invibio Biomaterial Solutions社が発表した。本材料は15年にわたり、インプラント外科用の生体材料として説得力のある成績を収めてきた。PEEKは優れた柔軟性と、骨と同様の弾性率を持ち、AOの年次総会のテーマである「Inspiring imagination-Enhancing health」に即した材料として注目を集めた。

advertisement
骨誘導再生における膜露出は治療結果に影響するのか?

June 26, 2018

リヤド(サウジアラビア):インプラントを選択する患者が増えるにつれて、骨量不足などでインプラントが困難な症例も増えている。このため、骨誘導再生法などの新たな手術手技が開発され、チタンメッシュが術式の中で使用されてきた。だが、チタンメッシュの使用は一部の患者に露出などの合併症をもたらすことも分かっている。

若年患者にバイオアクティブ修復材料の恩恵あり

June 22, 2018

ボストン(米国):Pulpdent社が開発したバイオアクティブ修復材料ACTIVA BioACTIVE-RESTORATIVEの使用結果が、最近のピア・レビュー(査読)付き白書で公表された。この論文の中では、同製剤の使用を推奨するとともに、46カ月間にわたって2,703例の小児および10代への充填による修復治療を臨床観察した結果の要約が報告された。

舌癌:研究者らが早期診断の有力なマーカーを発見

May 7, 2018

米国オハイオ州クリーブランド:米国の研究チームによる、特定の細菌と真菌に関する新しい研究結果が、舌癌としても知られる舌の扁平上皮癌のリスクが高い患者に対する予防的検査開発への道を開くかもしれない。科学者らは、疼痛が発現し、病変等、身体症状が認められる前に、より早期に診断し治療するための新しいツールの提供を目指している。患者の予後が概して不良である理由の一つに、発見の遅れがある。

advertisement
キャビテーション噴流が口腔内バイオフィルムの除去を容易にする可能性が示される

April 23, 2018

日本、仙台:病気を予防するには、歯科インプラントでも天然歯と同様に適切なケアと口腔清掃が必要である。インプラントフィクスチャーからプラークを除去するより良い方法を模索する日本の研究者らは、最近の研究で、キャビテーション噴流の効果と標準的に使用されているウォータージェットの効果との比較を行った。彼らの研究結果によると、キャビテーション噴流ではインプラントフィクスチャーの粗造な面からプラークがより効率良く除去されたという。

JDRが口腔顔面裂と歯の異常に関する特集号を発行

April 5, 2018

アレクサンドリア(米国):国際歯科研究学会(IADR)と米国歯科研究学会(AADR)は、Journal of Dental Research(JDR)誌にて口腔顔面裂、歯および頭蓋顔面の異常に関する特集号を発行した。この特集号は、JDRの共同編集者であるブリティッシュコロンビア大学(カナダ)のJoy Richman教授とともに、ミシガン州立大学のDr. Brian Schutteが客員編集者を務める。

喫煙、飲酒、遺伝が充填物に与える影響

April 5, 2018

ピッツバーグ(米国):歯科学においては長らく充填材が関心の高い話題であったが、そこに米国およびブラジル発の新たな研究が議論の対象に加わった。この研究では、喫煙や飲酒だけでなく、患者の遺伝が充填の成功にマイナスの影響を与える可能性が示され、歯科での個別化治療が転帰を改善させる可能性が示唆された。

advertisement
インタビュー:超音波洗浄を理解するために

April 5, 2018

イスムスおよび側枝を含む根管全体の徹底した洗浄は、歯内療法を成功させるために重要である。研究では、超音波による洗浄は、ニードル洗浄よりも多くの残屑およびスミヤー層の除去ができることから、洗浄効果を著しく改善させることが示された。根管の清浄度が増すだけでなく、長期的な成功を支える根管洗浄液の有効性を向上させるものである。Dental Tribune Online編集部は、イタリア有数の歯内治療医Dr. Vittorio Francoに、日常的な洗浄プロトコル、歯内療法への情熱、そして超音波洗浄器用チップEDDYの使用経験について話を聞いた。

隠れたリスク:汚染のないインプラント体の製造に向け、世界的なイニシアチブが必要な理由とは

March 27, 2018

滅菌包装されたインプラントに付着した残留物、特に製造または包装工程で発生する有機粒子が、不完全な骨結合、あるいは初期固定段階での骨喪失をも引き起こす原因ではないかと強く疑われている。(欧州での)CEマーキングや米国食品医薬品局(FDA)による認可がなされていても、歯科インプラントの清潔度の信頼し得る指標にはならないことが近年の試験で示されている。

う蝕原性細菌は、カルシウム耐性を助長する物質を産生する

March 20, 2018

バーゼル(スイス):バーゼル大学の研究者らは、新たに実施した試験において、適応が難しい環境でありながらも、なぜ、う蝕原性細菌がプラークの中で生き延びていくのかを調査した。その結果、う蝕原性細菌が溶解するカルシウムが多いほど、細菌のカルシウム耐性が高まり、バイオフィルム内での生存能力も高まることが示された。

透明アライナー その技術の進歩に注目

October 30, 2017

透明アライナーは、まだ比較的新しい歯科矯正治療法であるが、審美的に好ましく、かつ、快適な選択肢を提供するので、固定式矯正装置に代わる矯正装置として認知度を高めている。しかし、近年、アライナー技術は急速に進歩しているものの、まだ多くの歯科医に認知されておらず、採用率が上がらない原因となっている。本記事では、アライナー治療とその進歩について報告する。

advertisement
硬組織用レーザーシステム 未来は今ここに?

October 30, 2017

日々進歩する硬組織用レーザー 間もなく、より多くの歯科医が歯および骨整形において、硬組織用レーザーを使えるようになるだろう。より正確で、より審美的な結果をもたらし、うまくいけば、より経済的であることが約束されている。

口腔マイクロバイオームを正常に 保つことが口の健康維持に重要 Philip Marsh教授へのインタビュー(英国)

October 30, 2017

リーズ大学口腔微生物学教授のPhilip Marsh氏は専門分野の研究で国内外の賞を受賞し、学会で定期的に講演を行っている。生活要因と微生物組成の関係および口腔内細菌の健全なバランスを維持する最も良い方法について、Marsh教授に聞く。

予防医療は費用効率の高い医療でもある Jörg Eberhard教授へのインタビュー(オーストラリア)

October 30, 2017

口腔の健康と心身の健康、生活の質との関係はまだまだ臨床医に理解されていない シドニー大学のJörg Eberhard教授(同大・Lifespan Oral Health初代教授)が去る3月20日のWorld Oral Health Day(WOHD:世界口腔保健デー)に際し、「口腔を健康に―歯学のパラダイム変革の時」と題した講演を行った。Dental Tribune編集部では、研究および臨床における予防の役割、口腔の健康と全身との関係について、Eberhard教授と話をする機会を得た。

妊娠中の喫煙が、子どもの歯の 形成不全に影響する可能性

October 30, 2017

オタゴ(ニュージーランド):妊娠中女性の1日に10本以上の喫煙は、子どもの歯の形成に悪影響を及ぼす可能性のあることが、オタゴ大学の研究で報告された。

MIS、新EZ-Base アバットメント発売

October 30, 2017

BAR LEV INDUSTRIAL PARK(イスラエル):MIS Implants Technologies社が、スクリュー固定式前歯部修復へのソリューションとしてチタンベースの新アバットメントの発売を発表した。同社によると、EZ-Baseシステムを用いることで、インプラント修復がこれまでになく容易になったという。

インプラント周囲炎の治療に 有効な新しい外科的処置

October 30, 2017

ソウル(韓国):インプラント周囲炎の最も一般的な原因はインプラント表面へのバイオフィルムの形成である。よって、表面に付着した汚染を効果的に除去することは、インプラントの失敗を回避する上で不可欠である。韓国の研究者が新しい外科的処置を試行し、インプラント周囲炎の治療における有望な結果を示した。

回転切削機器の洗浄・消毒・注油をわずか60秒で終了

December 27, 2016

診療後のタービンヘッド、マイクロモーター、ハンドピース、コントラアングルなどの回転切削機器の消毒方法については、従前より2つの方法が知られている。 1つは、クラスB基準のオートクレーブ、もしくはメーカー専用のコンパクトタイプの高圧蒸気滅菌を行う方法である。もう1つは、高温オイルを注入する殺菌洗浄機を使用する方法である。 しかしながら、この方法は各機器の消耗部に対するダメージもあり、保険診療を主とする診療体制では、時間や経費などといった解決できない問題点も多い。

advertisement
イークライナー(eCligner)-審美的歯列矯正装置

December 19, 2016

この20年の間、従来の金属製ブレースよりも審美的で快適な治療法を望む患者の治療に向けて、透明な可撤式歯列矯正装置が開発されてきた。透明な歯列矯正装置の有効性は、多くの学術論文で発表されている。このような歯列矯正装置の主要な利点の1つは、食事や歯磨きなどのために患者が自分で取り外せることである。

高活性な新規化学重合触媒の採用により、優れた歯質接着性を実現!!

December 14, 2016

はじめに 近年、メタルフリーの審美歯科治療は歯科用CAD/CAMシステムの発展・活用と相俟って、世界的にも大きな潮流となっている。 その際に留意しなければならないのが、接着歯科学の重要性である。シリカ系セラミックスなどの脆弱材料はもとより、ジルコニアなどの強靱な材料においても、歯質との強固な一体化や二次う蝕抑制の観点から接着歯科学が重要といえる。 筆者が使用している接着システムの1つに、クラレノリタケデンタル社の各接着システムがある。今回紹介する「パナビアV5」(以下、V5)は、クラレノリタケデンタル社が開発した高性能かつ汎用性に長けた接着性コンポジットレジンセメント(以下、CRセメント)である(図1)。 また、新規CAD/CAM システム用有機・無機ハイブリッド型ブロック「カタナ アベンシア ブロック」に関しても紹介する。

スクリューリテイン式上部構造の製作コストを大幅に削減!!

November 29, 2016

本稿では、コバルトクロム合金(Cobalt-Chromium Alloy:以下、Co-Cr合金)シリンダーを使用し、Co-Cr合金フレーム(frameworks:以下、Fr)で製作されたインプラント支持固定性部分義歯(Implant-Supported Fixed Partial Denture:以下、IS-FPD)について、その特性と臨床応用を簡潔に紹介する。また、Titaniumを「Ti」、Zirconiaを「Zr」、そしてBrånemark Implant Systemを「Bmk」と表記する。

advertisement
スピーディな滅菌と、環境に配慮した消毒システム!!

November 21, 2016

高水準消毒薬の新しい選択肢 オートクレーブが使用できない非耐熱性の器材の消毒には、アルデヒド系の消毒薬であるグルタラール、フタラールが使用されているが、健康被害や時間がかかるなどの欠点がある。アルデヒド系の消毒薬は、感作が原因と考えられる皮膚炎や結膜炎などが報告され、フタラールではアナフィラキシーショックが認められ、2005年1月 に添付文書が下記のように追記された。 「フタラールにて消毒を行った膀胱鏡を繰り返し使用した膀胱癌既往歴を有する患者に、ショック・アナフィラキシー様症状が現れたとの報告があるので、経尿道的検査又は処置のために使用する医療器具類には本剤を使用しないこと」 一方、過酢酸製剤「アセサイドMA6% 消毒液」(ジーシー)は、アレルギーおよび感作の報告がなく、アルデヒド系消毒薬であるグルタラールに比べて消毒時間が短い(図1、表1)。

より速く、より確実なスピード重合を可能に!!

October 26, 2016

はじめに 現在、臨床で使用されている光照射器は、タングステンランプを光源とするハロゲン照射器、キセノンランプのプラズマ照射器、青色LEDのLED照射器の3つが主流であろう。しかし、新製品として発売されるものは、ほぼ青色LED照射器に限られてきているように思われる。

フッ酸を使わず、ガラスセラミックスの接着面処理を1本で!!

October 13, 2016

術者のストレスを大幅に軽減 ガラスセラミック修復における接着材料は、各メーカーから毎月のようにリリースされており、その選択基準は術者によってさまざまである。筆者は部位に応じて、操作が簡便なもの、色調選択が必要なもの等々を考慮して選択している。そして、接着強度は最も重要である。

ねらった箇所にピタっと留まる適度な流動性が幅広い症例に対応!!

October 7, 2016

近年、フロアブルタイプのコンポジットレジン(以下、フロアブルレジン)は物性(機械的性質・重合収縮率・形態賦形性)の向上に伴い、前歯部だけでなく、臼歯部においても使用可能な製品が多数市販され、適応症の拡大に繫がっています。

「フッ素徐放性」と「高強度」を両立。さらには「高い接着強さ」を実現するコンポジットレジンシステム!!

October 3, 2016

臨床課題解決型コンポジットレジンの応用 現在のコンポジットレジン修復は、MI治療の概念に基づき、患者の審美修復に対する要求に応え得るう蝕治療の主たる選択肢として広く用いられている。コンポジットレジンに求められる性能は、強度、耐久性、操作性、色調およびフッ素徐放性など多岐にわたっており、これらに対して総合的に優れていることが重要である。しかしながら、これらの性能をすべて満足させることは技術的に難しく、とくにフッ素徐放性を有する歯科材料では、吸水を伴うフッ化物イオンの徐放プロセスにおける経時的な強度低下や色調変化が問題となっている1)。

advertisement
歯髄保護

September 29, 2016

歯髄保護は不要なわけではない 1990年代初めまでのコンポジットレジン修復では、術後の代表的不快事項として、歯髄炎や歯髄壊疽などの歯髄障害が挙げられ、その主犯として、レジン自体、あるいは構成モノマーが有する歯髄為害性が考えられていた。対応策として、グラスアイオノマーセメントを裏層材として用いるサンドウィッチテクニックが推奨され1)、臨床応用されていた。現在、40~50歳代の先生方が歯学生のころには、教科書にも重要事項として記載されていたことを覚えている方も多いだろう。

新たなデジタル歯科技術によるバリューチェーン(価値連鎖)の変化

September 26, 2016

「バリューチェーン」の定義によって、生産の各段階は秩序を備えた一連の活動であるとされています。この一連の活動は価値を生み出し、資源を消費し、プロセスの中で相互に関わり合うものです。マイケル・E・ポーターが取り上げているアプローチでは、「あらゆる企業は、自社の製品の考案、生産、販売、配送および支援のために実施される活動の集合体である。これらの活動はいずれも、バリューチェーンの概念を用いて表すことができる」としています。別の定義では、価値(付加)連鎖を「製品またはサービスが出発原料から最終用途まで通過する転換プロセスの各段階」と説明しています。付加された価値は、製品が生み出す収入と使用した資源との差となります。

歯の生体力学的原則に基づく侵襲が最小限のアプローチ

September 23, 2016

歯科医療は従来から修復的モデルでありました。疾患が発現するのを待って、発現したらそれを修復してきたのです。ある疾患が誰に発現するのかを予測でき、初期のうちにその発現を予防できるとしたら、どうなるでしょうか。このアプローチは歯科患者の長期的な口腔衛生と健康全般に対してどのような影響を及ぼすでしょうか。

Latest Issues
E-paper

DT Japan No. 3, 2019

Open PDF Open E-paper All E-papers

© 2019 - All rights reserved - Dental Tribune International