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昭和大、歯学部で第1号 「私立大学研究ブランディング事業」を推進

事業を統括する小出良平学長(左) 本事業の実務責任者を務める上條竜太郎教授(右)
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月. 2 7月 2018

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昭和大学(小出良平学長)は2016年11月、文部科学省の平成28(2016)年度「私立大学研究ブランディング事業」に、歯学部(宮﨑隆歯学部長)を有する大学としては唯一採択された(翌平成29年度には、歯学部のある大学として岩手医科大学、福岡歯科大学、東京歯科大学、日本大学が選定された)。テーマは「医系総合大学の実績を基盤とした生体内レドックス制御機構解明と臨床応用:健康長寿に貢献する大学創成」。

レドックス反応とは、生体内で起こる酸化還元反応の総称で、その異常はさまざまな生活習慣病に深く関係している。高齢化が進む我が国にとって、生活習慣病といかに賢く付き合うかは、大きな社会的ニーズのある問題だ。本事業では、レドックスと生活習慣病の関係を科学的に解明するとともに、その成果を医療や介護の技術開発に応用し、国民の健康長寿に貢献することを目標としている。

昭和大学は、医・歯・薬・保健医療学部(看護学科・理学療法学科・作業療法学科)からなる医系総合大学で、全学年で独自の学部連携カリキュラムを導入するなど、「チーム医療」を実践できる医療人の養成に積極的に取り組んできた。また、多数の附属病院、附置研究所を有し、それらの連携とチーム医療を実践できる多職種研究チームが融合的研究を進めることによって、疾患・健康に関わる基礎的研究から治療、リハビリ、予防まで多分野からの研究アプローチを実現している。

多分野の連携が重要となる本事業では、歯科の果たす役割も大きい。本事業を通じて、今、世間で注目を集めている歯科医療・口腔保健と全身の健康とのつながりの解明が一層、明確になる可能性がある。

 

文部科学省 私立大学研究ブランディング事業とは

学長のリーダーシップのもと、優先課題として全学的な独自色を大きく打ち出す研究に取り組む私立大学に対し、経常費・施設費・設備費を一体的に支援する事業で、平成28(2016)年度にスタートした。

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