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骨誘導再生における膜露出は治療結果に影響するのか?

By Dental Tribune International
June 26, 2018

リヤド(サウジアラビア):インプラントを選択する患者が増えるにつれて、骨量不足などでインプラントが困難な症例も増えている。このため、骨誘導再生法などの新たな手術手技が開発され、チタンメッシュが術式の中で使用されてきた。だが、チタンメッシュの使用は一部の患者に露出などの合併症をもたらすことも分かっている。

この研究では、再生過程の継続中に露出させたチタンメッシュを除去し、メッシュ下に造成された骨をそのままにしておくと、造成術の効果が向上し、成功につながることが研究者らによって示された。

米国ロマリンダ大学とサウジアラビアのキング・サウード大学、およびイマーム・アブドゥルラハマン・ビン・ファイサル大学の共同で、研究者らは、2015年から2017年までに27~50歳の患者4名に対して、チタンメッシュを用いた治療を行った。全患者がすでに2回の骨造成術を受けて失敗していた。

4例すべてにおいて、チタンメッシュを骨移植に採り入れた手術手技は同じであったが、各患者が受けたチタンメッシュを被覆する膜の種類は異なっていた。さらに、各患者には術後1~6週間までの期間に、異なる割合で、メッシュの露出を人為的に行った。露出させたメッシュは、露出後4~10週間で除去し、残りのチタンメッシュも挿入から約6カ月後、かつ歯の移植の1~2カ月前に除去した。

研究者らによると、4例全例において露出させたチタンメッシュを除去し、メッシュ下に造成された骨をそのままにしておくと、骨量が歯科インプラントに適したレベルに達することが確認された。露出させたメッシュを除去するもう1つの利点は、インプラントに向けてより衛生的な空間ができることにあるが、一方で、メッシュを露出させた部位のケアが患者にとって困難で不快感をもたらし、再生部位の完全性を損なわせていることも報告された。

「露出部分の除去が骨の結合の最終的な造成骨量に対して臨床的に悪影響を及ぼすことは一見したところなく、患者自身が衛生状態を保つことがより簡単になる」と、筆頭著者であるロマリンダ大学歯学部准教授のAladdin J. al-Ardah博士は述べた。

歯科インプラント手術に適した骨再生と衛生維持が得られるという点で、この手技は成功といえるものの、研究者らはこの手技が日常的な歯科診療で採用可能となるまでには、さらなる分析が必要なことも認識している。

この研究は「Managing titanium mesh exposure with partial removal of the exposed site: A case series study」のタイトルで、Journal of Oral Implantology誌2017年12月号に公表されている。

 

出典:News International 2018/3/20

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