Dental Tribune Japan

硬組織用レーザーシステム 未来は今ここに?

By David L. Hoexter(歯学博士、FACD、FICD、編集長)
October 30, 2017

日々進歩する硬組織用レーザー 間もなく、より多くの歯科医が歯および骨整形において、硬組織用レーザーを使えるようになるだろう。より正確で、より審美的な結果をもたらし、うまくいけば、より経済的であることが約束されている。

天然歯列の修復は、歯科医療の基本の一つであり続けた。歴史的には、修復のための形成に手のみを初めて使用したのはGV Black氏であった。特殊なバーを備えた足踏み式ドリルがそれに続いた。次に穿孔器具を装備した「ウィーン」という高音のするベルト駆動式ハンドピースが現れた。ベルトは実用面での目的達成を助けたが、不快で耳障りな音が歯科医の耳に苦痛を与え、患者の恐怖および不安を高めた。
高速ハンドピースは歯科医の手への負担軽減に役立ち、患者にとっての状況は改善するように思われたが、「ウィーン」という音がまた別の恐怖を引き起こした。レーザーは、不快な音を消去すべく著しい進歩を遂げ、当初は主に軟組織の処置に限定されていたが、今ではさまざまな領域に対し、異なる種類のレーザーが使用されている。
今日の硬組織用レーザーはより入手しやすく、実用的になりつつある。最近筆者は大規模な歯科学会のある展示ブースで、硬組織処置用のレーザーシステムに驚嘆した。初期段階に歯科医療で使用されていた硬組織用レーザーは概して、骨または象牙質を乾燥、崩壊させていた。歯髄反応も報告された。レーザーの使用が患者に不快感および疼痛をもたらすこともあった。それ故、多くの歯科医がその技術を回避した。
また、初期世代の技術を用いた硬組織用レーザーの成果について疑わしい主張が行われたこともあった。私はいくつかの初期製品の使用を試みたが、それらは高価かつ役に立たなかった。激しく大きい脈動音と水流のために、患者に使用できるものはほとんどないように思われた。適応はクラスVの修復に制限されているようであった。
これらの初期製品の一部への失望が、多くの歯科医の硬組織処置へのレーザー使用に対する希望および期待を縮小させた。しかし今、状況はまったく異なる。

 

展示ブースでの試用
最近知った一例はLight Instruments社のLiteTouch Er:YAGレーザーシステムである。本システムは、昨年米国でAMD Lasers社により発売された。水冷式レーザーで、歯科医は悪影響を及ぼすことなく、骨および歯を望むように形成でき、治療することができる。
多くの歯科医はバーを用いてきたが、フィラメント側面ではなくチップ先端を使用する能力をいったん習得すれば、歯科医の技能はこの技術の可能性とともに向上していくだろう。
筆者はすぐさま修復時の形成における可能性を見出した。このレーザーを用いることで、バーによって窩洞面に生じる微小な溝はなくなる。そしておそらく、マージン辺縁のマイクロリーケージは存在しなくなるであろう。それにより、修復物はより長持ちし、患者へのサービスの改善につながっていくだろう。
硬組織へレーザーを使用する利点は計り知れない。第一に、レーザーは無音である。多くの圧縮空気駆動式高速ハンドピースの不快で恐怖をあおる音、多くのベルト駆動式ハンドピースの「ウィーン」という身も凍るような音は消失する。
さらに硬組織用レーザーにより形成された歯の辺縁は鋭く、マイクロリーケージを防止できる。結果としてより長持ちする修復物の製作が可能となり、経済的かつ実用的なものとしてレーザー技術を正当化できる器具にまで発展したといえよう。
機会があれば、学会の展示ブースで硬組織用レーザーを試用されることをお薦めしたい。そして、未来は今ここにあるという私の意見に賛同できるかどうか、是非お知らせいただきたい。

出典:DT US Feb/2017

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